ハロウィンがクリスマスを浸蝕する。

　久々に通常のローテーションに戻り、プログラム切替直後の火曜日に午前十時の映画祭11を観てきました。
　劇場もいつも通りTOHOシネマズ日本橋。いつもなら自転車で行くところなんですが、今朝はとにかく寒すぎる。どうしようか悩んでいると、かなり大きな雨音が聞こえてきた。どうも、みぞれが軽く降ってきたらしい。出かける頃合いには小康状態になっていましたが、これは楽観視できない、と潔く電車を使うことに――あったかくて楽だし。
　今コマの上映作品は、ティム・バートン原案＆製作によるストップモーションアニメーション、ハロウィンの国の王がクリスマスに憧れて騒動を巻き起こすファンタジー・ミュージカル『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(ブエナビスタ初公開時配給)。この題材なので、せっかくだからクリスマスにもうちょっと近い時期に観ようか、とも思ったのですが、混みそうなので上映順に従いました。
　個人的に、設定にどーしても入り込めなかったのでなかなか話には乗れなかったのですが、映画としては見応えがある。不気味なのに愛らしい、というティム・バートンらしい造形と、自ら歌う音楽担当ダニー・エルフマンの楽曲が躍動するさまが観ていて素直に楽しい。編に教訓じみた話にすることなく、そのキャラクターとしての世界観を全うさせる結末も快い。ちょっと不気味ではありますが、普通にクリスマスに合わせて楽しんでいい作品です。

　映画鑑賞のあと、劇場を出てみると、見事に雨が降っている……まさかここまでガッツリ降るとまでは予想してなかったので、折りたたみ傘を使うことになりましたが、少なくとも自転車で出てくるよりは遥かによかった。つい昨晩まで、天気予報に雨の文字もなかったはずなんだが。
　何せ短い映画なので、観終わっても昼食には少々早かったのですが、並ばなくていいしー、と日本橋ふくしま館に赴いて昼食。
　料理が出来るのを待つあいだ、スマホの天気予報を眺めると、今朝まではなかったはずの雪マークと雨マークが前後の時間に並んでいる……いったいどのタイミングで予報が変わったのだろう……？