望みを叶える鍵は城のどこかに。

 本日の映画鑑賞は丸の内ピカデリーです。ちょっと朝が早めなので、朝ドラを横目に支度をしてお出かけ……バイクのガソリンがちょっとギリギリだったので、急遽補給に赴くタイムロスを計算に入れてなかったので若干焦りましたが、いつも最優先で訪れる駐車場が空いていたので、無事に間に合いました。
 鑑賞したのは、辻村深月の本屋大賞受賞作を『カラフル』などを手懸けた原恵一監督がアニメ映画化、不登校になった少女・こころが、異次元の孤島に佇む城と現実とを行き来しながら成長していくファンタジー・ドラマかがみの孤城』(松竹配給)
 辻村深月作品はまったく読んでいないのですが、これまでに観た原恵一監督作品はすべてアタリだったので、信頼して鑑賞……したのだけど、正直、微妙でした。
 テーマや構成は着眼として悪くないし、キャラクターデザインや美術もレベルは高い。ただそれゆえに、恐らくは小説だからこそ可能だったアイディアを映像に落とし込むための工夫、配慮が悪目立ちしてしまって落ち着きません。それほど神経を巡らせていても、解る人にはけっこう早い段階で見抜けてしまうので、いくらメインキャラクターが中学生とはいえ、設定されている1年の期限の中でああも発見が遅れる、というのは無理がありすぎる。
 もうひとつ気にかかるのは、配役の歪さです。私はアニメに声優経験のないキャストをあてがうのにどちらかと言えば寛容なつもりですが、本篇は巧い人、下手な人、しっくり来ない人が入り乱れすぎていてモヤッとします。メインキャラクターが2、3人くらい、本業が声優でない人を起用していても、役柄と合っていればOK、というスタンスなのですが、本篇の場合、合っているキャラもいるんですが、全体的に配役のポリシーにいまいち一貫性がないのが引っかかる。特に……という理由を細かく説明するのは色々厄介なので控えますが、話が進むにつれてモヤモヤが募っていった、とは申し上げておきたい。
 クライマックスの展開もエンドロールの映像も、綺麗だし趣向として悪くはないけれど、これならもっと描くべきこと、相応しい見せ方があったのでは? と思えてしまう。レベルが低いわけではない、けれど、原作が提示した素材を活かせなかったのでは、という印象が終始付きまといました。

 鑑賞後はまずシャンテ地下の日比谷しまね館へ赴き、今週木曜日にあるはずの毎月恒例行事のためのお酒と、母に頼まれたざら茶をふた袋購入。それから日比谷ラーメンアベニューに向かい、ちょっと早めの昼食をいただいてからバイクを出し帰途に就く。

コメント

タイトルとURLをコピーしました