クソガーディアンズ・オブ・ギャラクシーよ永遠に。

 基本的に、祝日には映画鑑賞はしたくないのです。平日、ずっと空いている時間帯に観に行けるのに、あえて混雑しているなかに出かけたくない。が、非常に迷ったあげく、日付を跨ぐ直前になって観に行くことを決断、すぐさまチケットを押さえ、作業も控えめに就寝、いつもより30分ほど早めに起き出して、早めに家を出発、好天につきバイクを使って丸の内方面へ。
 まだ9時にもならない祝日の銀座は、開いているお店がまだないこともあって交通量は平日の1/10くらいの体感。移動はいつもより早かったですし、いちばん手頃な駐車場もすんなり入庫できた。正直、家を出た時点からトイレに行きたくて仕方ありませんでしたが、丸の内ピカデリーのDolby Cinemaスクリーンに到着し、フードを購入して席に置き、トイレまで往復してくるだけの余裕がありました。最悪、上映中でもトイレのために離脱はしますが、ここは視覚を邪魔しないよう、内装が黒で統一されてるので、上映中の移動は困難を窮めるのです。間に合って良かった……。
 そんなふうに妙に慌ただしく鑑賞したのは、きのう封切られたばかりのマーヴェル映画最新作、銀河を駆けるボンクラヒーローたちの、たぶん最後となる活躍を描いた第3作ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(字幕・3D・Dolby Cinema)』(Walt Disney Japan配給)。早く観たかったのは、前作を劇場で観逃したことが、あとでブルーレイで鑑賞してものすご~く痛恨に思ってしまったから。時期を遅らせると、上位スクリーンでの上映がどんどん絞られていって、合わせづらくなるから。それでも観に来るのを躊躇っていたのは、開映が朝9時だから。むしろ祝日で、道が空いているときを利用できたのは幸いでした。
 そして映画は、シリーズのフィナーレを飾るに相応しい、キャラクターと世界観の魅力が凝縮した大傑作。MCUすべてを背負った『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』とは違った、GOTGならではのカタルシスに富んでます。
 噂通り、主役は最後まで謎の残っていたロケットなのですが、回想の形で描かれる出生がヒーロー映画そのもの。そして、その結果に辿り着くクライマックスも、まさしくヒーロー映画だからこその感動に満ちてます。
 一方で、スター・ロードや他の仲間たちにも充分すぎるほど見せ場がある。指パッチンがもたらした変化で未だに心に傷を負うスター・ロードと、リセットされてしまったガモーラとの関係。ロケットが動けない分、今回はネビュラやマンティス、ドラックスのやり取りを軸にしてちゃんと笑いも盛り込み、しかしそこにクライマックスへの布石も欠かさない。前作まで脇役だったあいつらも最後に魅せてくれて、爽快感がたまりません。
 最初からシリーズの個性として機能していた80年代ポップミュージックは、2000年代まで取り込み発展して、もはやすっかりGOTGのもうひとつの主役と化して、最後までステージを盛り上げる。締め括りの粋な使い方まで、文句なしにシリーズの魅力を満喫させてくれます。
 シリーズを一貫してリードしてきたジェームズ・ガンがDC映画のショウランナーに就任したため、少なくとも彼が監督するGOTGはたぶんもうお目にかかれない。しかし、その最後を飾るに相応しい会心の1本です。好きな人は映画館で、なるべくいいスクリーンで鑑賞するのを心からお薦めする。

 映画館を出ると、当然のように街は人で溢れかえっている。すっかりコロナ禍以前の盛況が戻ってきたのは嬉しい、けど、食事する場所を探すにはだいぶ厳しい。もともと予定していた買い物を済ませると、駐車場からバイクを出してしまった。
 途中、ファストフードでテイクアウトして来ようと思ってましたが、どうもどこかに駐車監視員がいそうで、数分程度であっても駐めておくのが怖い。けっきょくバイクを自宅に置き、最寄りのコンビニで買ってきて食べました。私の自宅の周囲は祝日になると人が増えがちで、コンビニのお弁当も少なくなってるだろうな~、と思いきや、どうやらわざわざコンビニ飯で済ませる来訪者は少ないようで、おにぎり以外はけっこう揃っていたのでした。

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