謀略戦の種は尽きまじ。

 本日は2カ月にいちどのお楽しみ、爆笑問題withタイタンシネマライブの開催日、そして年に一度の大つけ麺博が始まってます。ゆえに、ふだんは日比谷で観ているシネマライブもTOHOシネマズ新宿のチケットを押さえてある。今回は観たかった作品とうまくスケジュールが噛み合ったので、ハシゴのうえで大つけ麺博、シネマライブと続けます。
 こういうときにバイクを使うと、駐車料金が嵩んでしまうので、電車にて新宿へ。仮眠で寝過ごさずに済んだので、ちょっと遠回りだけど私にはリーズナブルになるルートを選択……ただ、実はこのときミスをしていて、安くはなってなかったけど、帰りまで気づかなかった。
 シネマライブに先行して鑑賞したのは本日封切り、ガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサム実に5度目のコラボによるスパイ・アクション、組織に非所属ながら優れた能力でイギリスの御用達となっているエージェントが、世界を危機に陥れる可能性のある取引を妨害すべく暗躍するオペレーション・フォーチュン』(kino films配給)
 とても洒脱で、かつ駆け引きに見応えのあるスパイ・アクション……ではあるが、どうも消化不良の感が否めない。
 けっこう変化に富んでいて先が読めないのはいい、けど、その変化がもたらす危機感や盛り上がりが演出し切れておらず、流れるように次に進んでしまう。テンポがいい、とま言えますが、もーちょっと緩急をつけないとカタルシスにならない。
 また、何かの伏線のつもりなのか、思わせぶりなことを言うわりにそれがほったらかしになってしまうのはいただけない。特にクライマックス、どう聞いても背後関係がまだ残ってそうなのに、触れずに終わってるのがどうにも納得いかない。続篇に引きを作ってるつもりなのかも知れないが、だとしたらエピローグはもうひと幕あっても良くないか?
 しかし、シーンひとつひとつを切り出すと実に楽しいのです。やたらとクセのあるエージェントに、やっぱりクセのある仲間達のやり取り。少々強引な任務の端々で、どこにそんな余裕があるのか、という振る舞いを随所に挟みこんで擽ってきます。とある豪邸に潜入するくだりは特に好きです。そして、ジェイソン・ステイサムの持ち味がしっかり活きたアクションも楽しい――まあ、そこは出来ればもうひと匙欲しかったところですが、スパイ・アクションというジャンル、それもイギリスのスタイルがベースになっていればこその魅力は詰めこまれている。
 正直、名作とは呼びにくいですが、ガイ・リッチー監督がやりたいスパイものの片鱗は感じる。続篇に含みを持たせた、とも解釈出来る描写があるので、もしそうなら続きに期待したい……一般的な評価は微妙なので難しいところかも。

 鑑賞後は大久保公園に赴き大つけ麺博へ。その後は明日以降、順次アップします……ネタがあるのはいいけど、1日3つは仕上げるのが大変だな……。

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