レンタルDVD鑑賞日記その687。

 昨年12月リリースの『心霊~パンデミック~ フェイズ17』を鑑賞。かつての投稿者のその後を記録した“らべる”、夏休みに遊びに出かけた女子高生ふたりが体験した怪異“こいんろっかー”、スタッフ徳丸のPCに突如現れた動画とそれにまつわる事件を追った前後篇“カルト信者”など全6篇を収録。
 ……芝居も演出も下手だなあ。
 繰り返し記していますが、私は真実だろうがフェイクだろうがどっちでもいい。映像からして本物に見える、というのがいちばん欲しいのは確かですが、明らかに怪奇現象が作り物っぽくても、それをリアルに見せる工夫がしてあったり、趣向として面白い、興味深いものなら許容する、というスタンスです。
 しかしこれは、真実を装いたいんだとしたらあまりにも作りがすべて不自然極まりない。スタッフが出演者にもなるドキュメンタリー部分で、多少はドラマっぽいところが出てしまうのはギリギリ許すとしても、肝心の投稿映像と称するものが、明らかに怖く見せることを意図したカメラワークになってるのはおかしい。心霊スポット巡りをしているひとの映像だとか、はじめから怖いものにしようとしているならともかく、“たたらぬし”のように帰省先で祖母が孫に階段を話す様子を、あんなふうにやたらと不安定なカメラワークで撮るのはさすがに変すぎるでしょ。肝心の怪奇現象そのものも、あまりにもカメラの位置を理解しすぎてて、正直笑ってしまいます、悪い意味で。
 見せ場である長篇“カルト信者”に至っては、もはやどこからツッコんでいいのか解りません。とりあえずここのチームは、徳丸というキャラクターをいちど捨てることをお勧めする。他のエピソードの言動を見ても、映像制作のスタッフとして役立たずなのは明白なのに、ここまで迷惑かけられて残す意味が解りません。呪われておかしくなった、という体の結末で次作に持ち越してるんですが、はっきり言って自業自得だし、これを止めない周囲のスタッフもただただどうかしてる。
 いちおう結末までは見届けたいので、次の巻くらいまでは観るつもりですが、本気でそろそろ潮時かも知れません。

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