普通の生活の痕跡があるのが怖い。[レンタルDVD鑑賞日記その835]

ほんとにあった!呪いのビデオ 103 [DVD]

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 1月17日に、2023年9月リリースの『ほんとにあった!呪いのビデオ103』を鑑賞。投稿者の自宅に眠っていたホームビデオに残された異様な映像《スキー》、海辺にデートに出かけたカップルがおぞましい現象に遭遇する《峠》、ある女性の囚われた怪異の正体を探るべく、関係のある人物を調べていた学者に接触を試みる連作の第2章《続・鬼女の山》など、全7篇を収録。
 先に観た『心霊闇動画79』と一緒に届いたのですが、やっぱりこっちはひと味違うのよね。本巻収録の怪奇映像は、旧作に似たようなパターンのものもあるんですが、ちょっとした違いが怖さとともにいい味を出している。特に《峠》は、過去にほぼ同タイプの趣向がありましたけど、こっちの方がある意味「解ってい」て好き。たとえ作り物であっても、こういう手口は効果ありますし、インパクト強いよね。
 毎年夏場恒例の連作2本目である《続・鬼女の山》は、当初の投稿者はなかば蚊帳の外で話が進んでいく。関係者が生活していた、と思われる半ば廃墟のような住宅を調べよう、という段階になって、「入る必要ある?」と至極真っ当なツッコミを入れる理性で擽りも加えながら、どんどん事態は不気味さを増していく。取材中に記録された怪奇映像はいまひとつ解りにくいですが、もう底までの展開自体に緊張感があり不気味なので、充分ではなかろうか。
 そして、謎が深まったところで久々に最初の投稿映像の関係者が登場して次回へ続く。振り方がなかなかに罪深いです。次第に映像ソフトのリリースも減って、こういうメディアのレンタル事業も縮小傾向にありそうなんですが、依然としてこのシリーズは人気で、月額レンタルだとリストに加えてもなかなか出荷されない。これを返却する前に、次の巻をリストのトップに移しておきましたが、いつ観られるかしら。

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