エピソードと映像が見合わぬ。[レンタルDVD鑑賞日記その852]

心霊闇動画84(Amazon.co.jp商品ページにリンク)

 5月20日に、2023年12月リリースの『心霊闇動画84』を鑑賞。オンライン飲み会で、海外赴任中の勇人の映像に奇妙なものが映り込む《駐在先にて》、出張に出かけた父親が子供たちに宿泊したホテルの映像を送っていたときの出来事《今晩のホテル》、タレントのプロモーション用写真撮影の際に異様なものを撮ってしまう《宣材撮影》など、全6篇を収録。
 前回、1本飛ばして届いてしまった『心霊闇動画』、今回はその飛ばしてしまった巻と、次の巻がまとめて届きました……これを立て続けで観るのはあんまし嬉しくないなあ……。
 85巻での《質問コーナー》復活はやっぱり突発的だったようで、この巻にはない。かといって、全体のクオリティが上がってるわけでもない。手とか顔とかがカメラを動かしているときにチラッと見きれるパターンが大半で、それ以外の興味深い現象が一切無い詰まらなさも、取材で膨らませても、たまたま時期が近かっただけで繋がってないんじゃ……? という疑問は毎度ながら拭えない。
 とりわけ、撮影された奇妙な映像と、取材で明らかになるエピソードとのイメージが乖離しているのはどうにかならないものか。《今晩のホテル》で投稿者が語る前後の出来事はそれなりに興味を惹かれるんですが、撮影されたものがそれに関係あるとは到底思えない。《宣材撮影》はその逆で、取材内容は確かに映像と繋がりそうだけど、凡庸すぎて面白みがないのです。何なら、インタビュー部分のないエピソードと同じように、ナレーションのみで済ませたっていい内容なんだよね。
 怪異のパターン化も深刻なら、ぶっちゃけその映像のクオリティ劣化もまた深刻。《庭園の奥》はインタビューなしのエピソードとしては珍しく、説明がある前に解りましたけど、正直失笑してしまった。何度でも言うが、本数を減らして質を向上させないと、たぶん評価も存在感も右肩下がりだぞ。

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