爆笑問題withタイタンシネマライブ#70。

 本日は、2カ月にいちどのお楽しみ、爆笑問題withタイタンシネマライブです。前回はまだ緊急事態宣言の行方が分からなかったことに加えて、田中裕二が急遽休養に入ってしまったこともあって、土曜日に変更、開始時間もかなり前倒しになった。次回は普通に開催できたらいいなあ、とか呟いてましたが、今回は日程を変えず、時間だけ前倒しに……まあ、曜日が変わったり中止になるよりだいぶいい。
 平素のように、午後の用事のあといちど家に戻って一息つく時間のゆとりはない。現地からすぐさま電車にて日比谷へ。折しも、1年もの延期からようやく『名探偵コナン』が封切られたばかりで、なかなかの混み具合。そのせいか開場もちょっと早かった。

 本篇前の特別映像は《タイタンニュース》と銘打ち、『ゴジラvsコング』の吹替版に爆笑問題・田中裕二とまんじゅう大帝国・竹内一希が出演する、という報告。ついでに本日お目見えとなったばかりの吹替版予告篇を流してましたが、お二人の声は聞けなかった……まあ、たぶんそんなに出番は多くないだろうし。
 トップバッターはシティホテル3号室。のっけからだいぶ奇妙なネタでした。2番手は、タイタンの学校第3期生の新人クレソン。シネマライブ初登場だし温かい目で見届けよう……と思ったら意外にも完成度の高いネタ。最近はタイタンメンバーの登壇が多いとはいえ、抜擢されるだけのことはある。
 続くネコニスズは、完成されてるけど微妙に気持ち悪いネタ。誰しも思ってるところになかなかツッコまないのがいい。お次のダニエルズは珍しくあさひが女装してないネタ。それでも基本、ある設定に基づく愚痴の畳みかけ、というスタンスはいつも通り。
 最近注目度の上がっているキュウは、やっぱりスローテンポでのシュールな漫才。一拍遅れて明後日の方向から襲いかかるツッコミがいいのです。日本エレキテル連合は、相変わらずキャラは変なんですが、展開や内容は現実にありそう。それにしても中野は意外とギャル女子高生の服装が似合っていた。
 このあいだちょっとした騒動を起こした脳みそ夫、今回は浦島太郎の妹、という設定……とりあえずあなたはもうちょっと元になる出来事についての知識を深めた方がいい、と改めて思った。その浅さをどうにかしないとまた怪我しますよ。近ごろ、ボケにボケを重ねるスタイルをキュウに奪われてる感のあるまんじゅう大帝国は、今回もややちゃんとした漫才。ただ、昨年公開された『実りゆく』でも感じたことですが、彼らは普通に巧いので、このまんまでもいいのではなかろうか。
 ここでようやく最初のゲスト、かが屋が登場。加賀の復帰を待っていたかのように早速の起用です。長尺のネタを見るのは久々でしたが、やっぱり巧い。ありがちなシチュエーションを、きちんとお芝居仕立てでコントとして練ってくる腕がある。元気で頑張ってね。
 ふたたびタイタンメンバーに戻り、ウエストランドの登場。最近は井口の自虐ネタを軸にしつつも、ただ井口が愚痴るだけでなく、きちんと河本も絡むようになってきた。いつぞやの流出騒動とか、M-1ファイナリストとしての稼ぎ時にコロナ感染とかなかなか不運なコンビですが、タイタンの古株としての貫禄はついてきました。
 続くゲストは、久々のインスタントジョンソン。ちゃんとネタを見るのはほんとに久々でしたが、非常に面白かった。あり得ない設定ではあるけれど、随所に挟まる「そりゃそうだろ」という指摘がくすぐってきます。奇妙な展開なのにちゃん辻褄が合うのも可笑しい。
 ゲスト枠の最後はどぶろっく。お馴染みの歌ネタ2本に、現在You Tubeでけっこう再生回数を稼いでいるあの“音頭”をお披露目。ライブ会場のほうでは観客が踊らされていた模様……あっちにいなくて本当に良かった。
 次はゲスト、というよりただのレギュラー、BOOMER。今回はプリンプリンとのユニットではなく、しかも漫才。とはいえやっているのは、毎回突っ込んでくる立川談志師匠のモノマネなんですが、ネタとしてはちゃんとまとまってた。
 そしていよいよ大トリ、爆笑問題です。先週、またしても発熱でラジオ番組や一部の収録を欠席する羽目になった田中裕二が今回も無事に復帰。何事もなかったみたいにいつもの時事ネタです……っていうか、1年くらいのあいだに3回も病欠されたら、そりゃもうネタにする気にもならなくなるよね。まあ何にしても、大事なさそうで安心しました。

 このところ密を避けるために、スペシャルゲストをひと組だけ招いて爆笑問題がトークを繰り広げていたエンディングですが、今回は都度入れ換えではあるものの、すべてのゲストが登壇。ゲスト側はマスク着用、退出時はマイクの消毒を実施する、と実に面倒な手続を踏んでますが、出演者・観客から感染を出さないためなので致し方のないところ。それでも、ゲストの話もたっぷり聴けたので満足。いちばん衝撃的なのは、インスタントジョンソンのじゃいがこの短期間に競馬で都合7000万は稼いでいるという事実でした。

 次回は6月11日。このところ毎回祈ってますが、こんどこそ、通常のスタイルで上演されますように。そろそろタイタンメンバーも勢揃いしての騒々しいエンディングトークが見たいです。

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