爆笑問題withタイタンシネマライブ#80 at TOHOシネマズ日比谷。

『MEN 同じ顔の男たち』を観たそのあとの話。
 空き時間を利用して夕食を摂ったあと、ふたたび劇場に戻り、本日のメインである爆笑問題withタイタンシネマライブ#80です……最初に観たのはいつだっけ、と調べてみたら、10年前の第16回からでした……思ったより早い時期から通ってる。以来、基本的には、体調不良や、より優先度の高いイベントがある場合を除いてほとんど来てます。そう考えると、少なく見積もっても50回は観ているらしい。もはや習慣だ。
 近場で夕食としてラーメンを食べてから、日比谷しまね館をちょっと覗いて、20分ほど前に劇場に戻ってきたのですが……酷い有様でした。複数の作品の開場が重なっていたようで、スクリーンの入口も売店も行列が出来ている。映画館の収入に繋がる、と解っているので、毎回何かしら飲み物を買っていくのが習慣なのですが、着いたレジの手際が悪いのか、列がまったく進まず、開映5分前まで待たされる羽目に。挙句、チケットぴあで先行販売した際、券面に記載されたスクリーンから変更になっていて、その説明にも余分な時間を割いている。この劇場はもうちょっとあちこち気を遣って欲しい。
 ちなみに、変更前のスクリーンは2番でしたが、変更後はスクリーン8になっていた……私の手許のデータでは、2月、4月、6月、8月とず~っとスクリーン8だったのに、なんで今回だけ変えようとしたのか。これまでの開催実績からスクリーン8での上映を軸にしていたと思うんですが、なんでチケットが発売されてから戻す? 席が足りないなら、客席の少ない別スクリーンを押さえた方が早くなかった?

 ……思わず愚痴が止まらなくなりました。本題に戻ります。

 そんなわけで開映前の特別映像とオープニングは完全に見逃し、入場できたのはトップバッターのはずのまんじゅう大帝国のネタがオチに差しかかったあたりでした。なんだか狼の話をしていましたが、そんな感じなので全体像は掴めず。
 2番手は初登場のタイタン若手、しびれグラムサム。奇妙な講演をネタにした漫才。特徴のあるツッコミと、しっかりした構成で、まだ洗練されていないけれど楽しめました。3番手は春とヒコーキ。昨今やたらと増えた異世界転生ものをネタにしたコント。題材としてイジりようが色々ありますが、お約束通りのファンタジーに寄せず、違うモチーフを持ち込んでいるのが巧い。
 お次は久々に登壇のネコニスズ。このところシネマライブには顔を見せていなかったので嬉しい……んですが、ヤマゲンが松葉杖姿で出てきたせいで、ネタがブレるブレる。ある意味面白かったけれど、漫才の主題が記憶から薄れてます。YouTubeのネタだったよな……。
 続いてはダニエルズ。シネマライブでは久々にあさひが女装するコントです。しかしこのコンビは女装に目が行きがちですが、小味ながらもきちんと構成されたネタがいい。犬のしつけ教室、という仕掛けをとことん使い倒してます。お次は今年のM-1ファイナリストのキュウ。相変わらずの悠然とした、奇妙でありながらも計算されたネタ。冷静に聞くと、ちゃんと意味を為した言葉になってないのに面白いのも凄い。続く脳みそ夫はYouTuberとなった乙姫がある暴露について謝罪する、という内容。この人は歴史や御伽噺をダジャレでイジるスタイルながら、解釈が雑すぎてピンとこないこともしばしばだったのですが、今回は笑えました。
 ここで本日最初のゲスト、トム・ブラウンが登場。毎度ながらの合体ネタ、なんですが、彼らもこういう舞台では、ちゃんとしたネタ合わせの必要な込み入ったネタを仕掛けてくる。もともと狂気に彩られた趣向が次々に膨らんでいくさまは面白いけど怖くもある。
 お次はふたたびタイタンメンバーに戻って、シティホテル3号室。このネタの着眼はたったひとつなんですが、それを突き詰めてひたすら笑いを生み出していく趣向がいい。そしてタイタンメンバーのトリである、こちらも今年のM-1ファイナリストのウエストランド。今回も井口の僻みが冴えまくってます……いつも思うが、あれはどこまで本音なのか。ほぼ本音だから面白いんだとは思うが。
 続いてはふた組目のゲスト、タイタンライブ初登場となるヒコロヒー。実に彼女らしい、意地の悪い目線で描く、ある女性の至福の時間、という内容。着眼も見事なら、ひねりがまた効いてます。そりゃあ逆に生きる気力湧くよね。それから3組目のゲスト……というより実質レギュラーであるBOOMER&プリンプリン。今回のお題は正月スペシャル時代劇『遠山の金さん』を撮影するTOKIO松岡昌宏……という設定なんですが、最終的に酷いグズグズっぷりで笑いを誘っていました。10分ちょいのネタの合間に水分補給を要求する演者なんて初めて見たわ。
 いつものように大トリは爆笑問題。時事ネタを主体とする彼らはコロナ禍以降、どーしても暗い話題になりがちでしたが、今回はワールドカップ決勝進出、といういいネタがある。当然のように採り上げてます……が、結果として、そんなに興味がないことを露呈してるのが笑えました。けっきょく、不幸とか政治的事件のほうがネタとしてイジりやすいのよね。
 エンディングトークはトム・ブラウン、ヒコロヒーの順番で登壇。みちおの体重増加や、ヒコロヒーの楽屋挨拶のエピソードなんかを話題にしたあと、今回は特別にタイタンメンバーからウエストランドとキュウが登壇。理由はもちろん、M-1の決勝進出です。実は、1つの事務所からふた組の決勝進出者が出るのは、吉本興業以外ではこれが初めてらしい。果たして、タイタンから初の優勝者誕生となるか……毎度ながら、田中さんはあんまし興味はなさそうでしたが。

 次回は来年2月10日。次も日比谷で観る、かどうかは解らない。

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