本日の見出し

ア・マップ・オブ・ザ・ワールド/サウンドトラック

 てなわけで単純ですが飲み屋で聴こえてきた曲をそのまんま見出しにしてみました。1999年にアメリカで製作・公開された同題映画のテーマ曲です。メセニーが映画音楽を手懸けることはそう多くなく、しかもこれはアコースティック・ギター中心のシンプルな演奏中心となっており、色んな意味で貴重な一枚。映画が日本で公開となったのはアメリカでの公開から実に三年近くあとのことでしたが、アルバム自体は本国と相前後して発売されました。

 ちなみにメセニーが手懸けた映画音楽は、若きショーン・ペンが出演した『コードネームはファルコン』と、イタリア映画『天国への道』とこれで三作あります*1が、いずれも出色のクオリティ。映画音楽として捉えた場合の判断はより詳しい方に委ねるとして、アルバムとしての出来は通常のオリジナルに匹敵します。気の向いた方はいちど聴いてみてください――しかし、映画音楽として親しむ場合、困ったことに『〜ファルコン』は日本での発売がなく輸入盤に頼らざるを得ず*2、『天国への道』は映画そのものが日本で上映されていないのでどういう風に使われているのか通常の手段では知る術がない*3。このアルバムはやはり映画よりも先に発売されたサントラとなりますが、二年以上費やしたとは言え無事に日本でもサントラと同じ邦題にて公開されたので、そういう意味では比較的幸運でした。映画自体の出来も地味ながら秀逸でした。

*1:楽曲提供も含めると更に増えるはずですが、ここではメセニー名義のアルバムが発表されているものに限りました。提供だけだと『テハンノ』も入れなきゃなくなるし……

*2:但しデヴィッド・ボウイと共作したメインテーマ『This is not America』だけはボウイ名義のベスト・アルバムなどで容易に入手出来ます。

*3:『天国への道』はアルバムが日本で発売される際に仮につけられた邦題と思われます。ダリオ・アルジェントの『スリープレス』のサントラが、ゴブリン作曲だったために日本での公開が決まる遥か以前に発売され、アルバムの邦題は『沈黙』になっているのと似たような話でしょう。

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