爆笑問題withタイタンシネマライブ#96 at TOHOシネマズ日比谷。

 昨日の映画鑑賞、そして早めの夕食のあと、本題であるタイタンシネマライブです今回は袖側の席じゃないけど、それでも列の左端。行動はしやすい、けど早く着席してしまうと、あとから人がやたらと通るのが困ります……まあ、何だかんだで、私の座る列は早めに着席率が高かったので、私の前を通る人は二人くらいでした。
 本篇前の劇場限定映像は、キュウが来週に控えた単独公演をPR。少し前のライブで暴露された、ぴろが他のお笑いライブでやっているネタを採り入れてましたが、このネタは扱いに困る。
 本篇のトップバッターは初登場、タイタンの学校1期生だという須藤ジム。どうもこのシネマライブは、若手の枠は事務所内のオーディションで決定しているようで、この須藤ジムはだいぶ苦心したうえ、今日のネタで通ったらしい。最初は、ラップを絡めたありがちのネタかと思いましたが、展開と落とし方が巧かった。
 2番手はまんじゅう大帝国。部屋探しがしたい、という竹内に田中が同行する、というシチュエーションで展開するネタです。最近のまんじゅう大帝国は、ありがちな
 続いてはあさひ。板付きで、90度近い深いお辞儀で登場です。色々あって、のっけから謝罪ですが、私はそんなに咎められるべきではないと思う。去年くらいから激動すぎるだろこの人。ネタは、確かダニエルズ時代にもやっていた、正義のヒーローのとある悲哀にクローズアップしたもの。特撮モノではよくある指摘を交えつつ、この着眼点はいいと思う。女装という武器もあるので、この人はもっと売れてほしい。
 4番手はネコニスズ。舘野が赤ちゃんキャラとして恋愛リアリティーショーに出演したらどうなるか、をシミュレーションする、という展開。そういうのが好き、というヤマゲンが演じる出演者の解像度が高くて、異様に生々しいです。それにしても、舘野の赤ちゃんキャラ、すっかり板についてきたな……気持ち悪いのは相変わらずですが。
 お次は春とヒコーキ。小学生教育に真摯に臨む教師と、あえてほどほどのバランスを保とうとする教師の軋轢、という趣の、ちょっと社会派っぽい展開に見せかけて、ある出来事から急カーブを切って一気に笑いに繋げていきます。ぐんぴぃのガチ童キャラが受けてしまったせいで若干見誤られている気がしますが、このコンビはネタの質が安定して高い。
 続いては最初のゲスト、ツギクル芸人グランプリ2025で優勝した豆鉄砲です。いちおう、このライブの出演はご褒美のひとつらしい。ネタは、“お魚さん”と言うのをもうやめにしないか、という謎の主張を繰り広げる、というものですが……そもそも、大人になって“お魚さん”と言う場面がほとんどなく、ボケの挙げるシチュエーションがほとんどピンと来なかったので、正直、まったくハマりませんでした。たぶん、私にはネタが合わなかっただけだとは思いますが。
 タイタンメンバーに戻っての7番手は脳みそ夫。またお魚のネタです、と前振りしてのネタは、教師・青魚ひかり。まあ展開はいつもの通り……若干、いつものパターンを離れていたのは新鮮でしたし、意外とオチは綺麗でした。
 次は8番目だけどキュウ。単独公演があるので、ネタは仕上がってるだろうな~、と思ったら、まるで苦し紛れのようなネタで逆に驚いた。無論、ちゃんと計算に基づいていて、稽古の必要な内容ではあるんですけれど、観ていて頭がぐるぐるしてきました。
 お次はふた組目のゲスト、R-1グランプリ優勝の友田オレ。カラオケ番組で無敵の連勝を続ける少年の歌唱、というネタ。とにかく細かく仕掛けが施してあるんですが、ちゃんと考えないと伝わらないのが、好き嫌いの分かれるところではなかろうか。私はもう、歌い始めたあたりからずっとツボでした。そりゃあ連勝し続けるわ。
 続いてもゲスト枠、さすらいラビー。タイタン以外の若手では比較的呼ばれている若手です。芸能人として知名度を上げたい、という願望を実現するために、なんでか相方の葬儀の弔辞をシミュレーションする、という不謹慎ギリギリのネタ。とはいえ展開は巧みだし、コンビの体格差を利用した趣向も効いている。
 次はタイタン、シティホテル3号室。題するなら《恐竜の卵》。いつになく手の込んだ小道具で、本質的には出落ちに過ぎないネタを徹底的に膨らませてます。このコンビならではの猟奇的な味わいが更に仕上がってきた気がします。
 続いてはゲスト4組目はりけ~んず。紹介では“初登場”となっていますが、実は29年ぶりの出演なんだそうです。なんとタイタンライブ第2回以来、つまりシネマライブが始まるより前に出演している。そのキャリアと下積みの長さをとことん盛り込んだネタはひたすら仕上がってます。こと、長年にわたって前説を務めているというふたりならではのネタのインパクトは素晴らしかった。
 次は近頃ここが定位置になっているウエストランド。明らかに見えている罠に落ちかかっている河本に、井口がいつものように悪口雑言を叩きつける構成。しかし、ネタが“経営者”という時点で、だいたいオチは解っていた。案の定でしたが、このシネマライブでやるならそこを落とし所にするしかないよね。しかし、そこに至るまでの井口のツッコミは、いつもの言いがかりではなく、ちょっと頷けるものでした。
 大トリ前は毎度のごとくBOOMER&プリンプリン。今回は『鬼滅の刃』のパロディです……直後に太田さんも言っていたけど、よくいま現在のTOHOシネマズでやろうと思ったな。いつもより工夫はあるけれど、基本的にはいつもの感じ。
 そして大トリはいつも通り爆笑問題。この夏の暑さから始まって、トランプとプーチンの会談に『鬼滅の刃』『国宝』の大ヒットとかを網羅……ただ今回は、私のほうが疲れていたようで、メモがほとんど読み取れず、終盤の記憶が戻りません。或いは、はりけ~んずのインパクトが強かったせいか?
 エンディングトークで印象が強かったのは、豆鉄砲の苦言でした。ツギクル芸人グランプリの優勝特典で出演出来たのに、準優勝だったさすらいラビーが同時に呼ばれているのが釈然としないそうです……そりゃそうだ。あと、普段賞レースに興味を示さない田中さんが、友田オレの歌ネタにハマっていて、珍しくひとり盛り上がっていたのが印象的でした。本当に猫と歌にしか興味ないのか。

 次回は10月10日、旧体育の日、ですが、今日はそれ以上にビッグニュースがありました。今回のナンバリングが#96とあることから、来年にはシネマライブが100回を迎えるのは明白でしたが、映画館での生中継をしていなかった頃から含めたタイタンライブとしては30周年。この節目に、年明け最初となる2月の回はLINE CUBE SHIBUYAにて2Days公演を実施して、30周年も100回目も同時に祝ってしまおう、という企画になったらしい。
 エンディングトークのなかでは、田中さんがただ手渡されたカンペを読んでいるだけで、そこに書いてあることしか解らないため不明でしたが、シネマライブとしても2Daysを実施、2月6日が#99、そして2月7日が#100となるらしい。

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