TRYラーメン大賞フェス2023に行ってきた。

ブースの出入口に掲示された《TRYラーメン大賞フェス2023 ~美味しいラーメンが豊洲に集結!~》案内ポスター。
ブースの出入口に掲示された《TRYラーメン大賞フェス2023 ~美味しいラーメンが豊洲に集結!~》案内ポスター。

 きのう記していた、気になってしまったイベントに行ってきました。
 その名も《TRYラーメン大賞フェス2023 ~美味しいラーメンが豊洲に集結!~》。ラーメン業界では歴史のある賞が、これまでに受賞歴のあるお店を招いて催しているイベントです。場所が、私の行き慣れたららぽーと豊洲で、へーこんなのやるんだ、と調べていたら、行かないと収まらなくなってしまった。
 行くとすれば今日か明日、しかし明日は雨の予報が出ている。ららぽーと豊洲のバイク駐車場は3時間まで無料なので、ラーメン1杯食べるだけなら交通費はガソリン分しかかからない。しかし電車だと時間も交通費も余分にかかる。なので、普段はなかなかしませんが、あえて日曜日にバイクで出かけてきた。
 私が豊洲行きに利用しているルートは平日の方が混む。しかし、ららぽーと豊洲の駐車場は逆に、埋まるのが早い。私が到着したのは11時ちょっと過ぎた頃合いで、平日ならまだ半分は空いているところ、今日は3台分くらいしか空いておらず、私がヘルメットを脱いだりしているあいだにも、あれよという間にいっぱいになってしまった。
 建物をぐるりと回り、会場になっているデッキに行くと、既にけっこうな人の入り。ざっと全体の様子を見てから食券と、ドリンク用ブースでペットボトルの生茶を確保。それから、下調べの時点から気になっていた店舗のブースに並ぶ。

頑者のブース。
頑者のブース。

 お店は、つけ麺ブームの火付け役と言われる名店、頑者です。大つけ麺博ではお馴染み、それどころか豊洲からほど近いお台場にも支店があり、何度か脚を運んでいる。折角のイベントなのだから、まだ食べたことのないお店を選ぶことも考えたのですが、今回の頑者はイベント初出品となる特別メニュー。しかも、出店が決定している今年の大つけ麺博で予告しているメニューともちょっと違っている。そうなると俄然興味が湧いてしまって、他のお店を選ぶのは考えられなくなってしまった。目的がこれ1本なので、多少並ぶのも苦にならない。

頑者の濃厚渡り蟹豚骨つけめん、トッピングは豪気に全部のせ。
頑者の濃厚渡り蟹豚骨つけめん、トッピングは豪気に全部のせ。

 いただいたのは濃厚渡り蟹豚骨つけめん。トッピングは炙りチャーシュー2枚と味玉が用意されていましたが、今回は珍しく全部のせをチョイス。
 見た目は頑者定番の魚介つけめんに似ていますが、どうも麺自体がいつもと違う気がする。私の知っている範囲では、頑者は極太麺ですが、これは極太でなおかつやや平べったい。ツルツルでモチモチした食感で、切り方まで含めて、ちょっとうどんっぽさを感じる。個人的には通常の極太麺より好き。
 つけ汁の方も確かにいつもと違う。渡り蟹の風味はそれほど強くない、しかし通常のここのつけ汁よりスッキリした味わいです。食べた後に口許がベトベトする濃厚さも一緒だし、食べ続けていると少々重たさは増してきますが、これも私の印象ながら、通常のメニューより食べやすい。今回、お店のブース手前まで移動する方法が解らず、スープ割りはもらいませんでしたが、イベント用の器の容量だと、割れば充分飲み切れたかも知れない。
 スープの中はやや薄切りのチャーシューとナルト、メンマが数本に、ネギが刻んで入っている。全店1杯1000円という統一価格にしているせいもあってかデフォルトでは具材は少ない印象ですが、麺とスープだけでもけっこうイケる。そして、この分量からすると、トッピング2種の全部のせは追加するくらいでちょうどいい。
 炙りチャーシューははじめから汁に浸してあるチャーシューよりも厚手で、肉々しくも柔らかくほぐしやすい。甘めのタレの味わいと、適度な香ばしさを添える炙り方も絶妙で、単品で食べても美味しいし、汁に軽く浸けてもいい。麺に載せてあるので、下にある麺にもちょっとタレがついてしまいますが、風味が程よく変わるので、イベントでの食事ではしづらい味変にもなってます。味玉もあまりクドくない味付けで、箸休めとしてちょうどいい。
 出来ればスープ割りも欲しかったのですが、大つけ麺博よりも会場が小さいせいか、スープ割りをもらうための動線が確保されておらず、どう行けばいいのか解らない。見ている範囲では、スープ割りを利用している客の姿はほとんど見られず、この配置はつけ麺を提供する上では課題にしたほうがいいような気がします。最後まで堪能したかったけど、最後は捨てることにしました……まあ、とろみが強いお陰で、麺を食べ終わった頃には、底にちょこっと溜まっている程度でしたけど。

 会場の手狭さが気になったものの、雰囲気はラーメン総選挙の会場よりはいい。商業施設の中庭のような場所なので清掃が行き届いていること、施設が親子連れの訪れやすいところなのでイベント会場も親子連れが多く、新宿のような刺々しさが少ないのもいいのかも。少なくとも、ラーメン総選挙にもういちど脚を運ぶなら、こっちを選ぶくらいには感じは良かった。
 イベントは期間中、2回店舗の入れ替えがあり、今回の5店舗は9日で終了。このあとのふた枠は水曜日スタートで日曜日終了、というペースで、22日まで続きます……なんでこの時期、ラーメンイベントが時期丸かぶりで行われるのかは解りませんが、もしかしたらこちらにももう1回くらいは来るかも。如何せん、10月頃は雨が多くなるので、私にはバイクの方が便利な豊洲に赴くきっかけが掴めないかも知れませんけど、まあそれは仕方ない。

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