スパムではない隠しプレゼントの正体。

 さて。

 朝方はだいぶ恢復したといっても歩くたびにげんげんと頭に響くぐらいのダメージは残っていたのですが、養生した甲斐あって夜には鼻づまりと喉の痛みを残すだけ、体力的にはかなり改善したので、とりあえず家を出る。

 待ち合わせ場所で某氏と落ち合って、赴いたのは渋谷。メールには二十時半にパルコ3の入口前で、という指定だったのですが、二十分頃に現地に着くと既に係員らしき人がいる。すぐにメールのプリントアウトとチケット二枚を交換、あとは開場の二十一時半頃まで用無し。……単純にプリントアウトとの交換だけなら開場ギリギリ、せめて二十一時ぐらいまでに拡げても良かっただろうにー。まあ、その合間に夕食をきちんと摂って、買い物も軽く済ませられたので良し。

 肝心のイベントはというと、“おんなだらけのこわいはなし”という企画の第一弾として製作された映画グロヅカ』(AD-GEAR・配給)トークイベントつき上映。試写会といったものではなく、今週いっぱいの公開に合わせてプレゼントが行われていたようです。ゲストは出演者のひとり安藤希、と何故か客席に紛れていた黒澤友子。正直なところ、司会役の男性が下手すぎてぐだぐだな会話でした。安藤希は淡々としていたけど可愛かったし、黒澤友子も自分が変なタイミングで登場したことで引いたのでは、と盛んに気にしていましたが、はっきり言って悪いのは司会の彼だけです。喋り出したときに自分が何者かを紹介もしないあのやり口は仲間内でなら兎も角、人前で司会するときの作法からは遠すぎます。

 二十分ばかりそんな感じでトークイベント、というより雑な舞台挨拶が行われたあと、本編の上映。感想は……うーん、ただで観させてもらってなんですが、これはさすがに駄目です。設定がガタガタで脚本は矛盾だらけ、そこに乗せた演出も、血をあまり見せなかった点だけは買いますが、恐怖を猫騙しだけに頼っているので、出来としてはC級。女の子たちはけっこう頑張っていて、特に安藤希福井裕佳梨はいい存在感を醸していただけに、“解ってない”作りが悔やまれます。欠点を百も承知のうえでツッコミ倒すために観るとか、女の子ばかりの出演陣による華やかな雰囲気がだんだん険悪になっていくその雰囲気を楽しむとかいった立場でなら楽しめるでしょうが、ホラーとしてもサスペンスとしても及第点には程遠いです。同道した某氏と帰途に話し合いましたが、やっぱり劇場映画というより深夜のスペシャルドラマという趣でした。嫌いではないけど、人に薦めるのはどうだろう。詳しい感想は明日以降、このへんに

 しかし、この映画本編よりも凄かったのは、終了後に流れた“おんなだらけのこわいはなし”第二作の特報である。夏の海を舞台にヴァカンスに訪れた女の子たちが惨劇に見舞われる――という主題は有り体ですがそれなりに気を惹くものの、そのラストに題名が表示された瞬間、劇場のあちこちから失笑が漏れました。そのタイトルは、ナイチンゲーロ

 ……ああ、そういう方向性なのね。はじめからそう言ってくれれば良かったのに。

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