『天保異聞 妖奇士』説一 妖夷、来たる

BLOOD+』に引き続き鑑賞してしまうココロ。

 時に天保年間、老中・水野忠邦の改革により娯楽が厳しく取り締まられている時代。もと侍でありながら、浮民に身を窶し何ものかからの逃亡を続けている竜導往壓。湯屋で働いていた彼は、やはり浮民となって逃亡を続けている母子と出逢う……

 特に駄目ということはないのだけど、なんとなく引っかかりが弱い。絵は雰囲気があるし、話の構成は自然さを考慮しているのが窺える職人仕事。この時間帯に(パラレル・ワールドとはいえ)時代劇、しかも実は差別問題を盛り込むなんて意欲は買うのですが、しかし作品全体としてどうも牽引力を欠いている。なんででしょう。可愛い子がいないから……という理由ではない、と思いたいが。

 しかし強いて外すほど否定的なポイントも見当たらないので、とりあえずチェックは続けます。あ、強いて言うなら名前の漢字が難しすぎ。

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