『地獄少女 二籠』第二十四話 連鎖

 自警団の名のもとに拓真少年を監視していた住人が相次いで姿を消したころから、湖畔の街は次第に異様な気配を帯びていく。拓真少年が“地獄通信”を使って人を消しているのだ、という噂が拡がり、住人は安易に依頼をするようになる。すべてを拓真少年の責任にして、地獄送りを依頼する人々が相次いで――いつしか湖畔の街は、居ながらにして地獄の様相を呈しはじめた……

 作画の質とか感情面での説得力には相変わらず物足りなさを感じますが、しかしこの方向性自体は、いい。憎悪の連鎖で、街全体が負の感情に覆われ、言いようのない薄気味悪さを醸し出す。立て続けの依頼により、空を藁人形が飛び交う光景は、単純におぞましさという点ではこのシリーズでいちばんの表現だったかも知れません。

 ただ、やっぱり細部がいまいち杜撰なのだなあ。後半にて刑事が、図書館で“地獄通信”に関連する文献を読み漁るひと幕がありますが、あまりに正確すぎて却って不自然です……いくらあの人が書いていたにしても。そしてここまで佳境が近づいているにも拘わらず、未だにきくりの目的が不明なままなのも、引いているにしては少し行きすぎですし、この期に及んで前シリーズの彼らが再登場しているのも、無用に話を混乱させているだけに思える。

 まあ、あと残すところ2話ぐらいのはずで、そのすべてを費やして締め括りをするつもりなのでしょうから、もうしばらく静観しましょうか。少なくともまるっきり動機付けに説得力のなかった前シリーズのクライマックスよりは動きがあって面白いのは事実ですし。

 ……しかし一番問題なのは、このシリーズに入ってからサービスカットゼロだということかも知れません。せめて作画のクオリティぐらいそろそろ引き上げてくれー。

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