『ゲゲゲの鬼太郎』第3話 妖しき旋律!夜叉

 1ヶ月のうちに10人もの人間が、突如虚脱状態に陥るという謎の奇病を患う。犠牲となっているのが新進ヴァイオリニスト・月野小夜子のファンばかりであることから、鬼太郎たちは彼女に接触、夜毎聴こえてくるというギターの音色が手懸かりだと踏んで張り込みをする――

 ……あれ? 先週までのやたら筋の通った話作りはどこへ行ったの? 鬼太郎が関わるきっかけが雑ですし、既にマスコミが小夜子のファンばかり犠牲になっていると着目しているからねずみ男が嗅ぎつけたのだろうに、小夜子のもとを訪れたとき「マスコミに嗅ぎつけられたらまずい」などと発言しているのはさすがにおかしいだろう。だいいちマネージャーよそんな怪しげな三人組と素直に面会してるんじゃない。そして耳栓をしているくせになんでそんな流暢に会話できるんだ?!

 どんでん返しも解決もあまり細部を考証していない類の御都合主義で、どうもカタルシスに欠く。そのうえ全体の作画状態も明らかに劣化していて、いずれ起きることとはいえいきなりこれは酷いだろう、と少々うんざり。ゲスト・ヒロインにわざわざ折笠富美子を使っているのが勿体ないです。

 まあ、冒頭がどれだけ上出来でもやがてある程度下がっていくのは折り込み済みですので、そんなには気にしていないのですが、さすがに第3話でこれはどーだろう。

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