『エル・カザド』第12話 撃つ男

 街に入るなり、妙な格好をした連中に襲撃されたナディとエリス。どうにか包囲を脱したふたりは、“社会に正義の鉄槌を加えるため”と銘打って拳銃を掻き集める男、オルテガと遭遇する。エリスに魅せられたオルテガは協力を申し出るが、理想主義的なこの男、あまり実践的な才能はなく……

 作画のクオリティも話の流れもいいんだが演出がちょっとぎこちないのが勿体ない。オルテガの素人っぷりや、そんな彼を意のままに操るナディの手管、それに終盤での危機感の表現と起死回生の流れなど、もうちょっと丁寧に作って欲しかった。

 それにしてもこのシリーズ、わりと人を食った話運びをしてますが、夜にしか活動できない人々の実用性のなさとか、普通なら死にそうな人が生き延びて、死ぬ時はいきなり、あっさりとというパターンが一貫してます。今回はそれが極端。どうやら次回あたりで大きな転換期を迎えるみたいなのに、いまいち緊迫感がないのはどうしたことやら。そもそも君たち、何の為に旅してたんだっけか。

 ま、大人しく来週を待ちましょう。

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