『クレイモア』SCENE20 北の戦乱III

 クレアを想いながら旅を続けるラキは、その道中に二人組と巡り逢う。成り行きで同行することになったラキは、男に剣術を習うが、ラキは気づかない――自分に懐く少女こそクレアが仇と追い続けるプリシラであり、男が最強の“覚醒者”イースレイであることを。クレアはそんなラキの安否を気遣いながら、勝機のない任務に就いていた……

 序盤こそそんな感じですが、中盤からは勝機の見えない任務にあるクレイモア達がそれぞれに抱える苦しみと絆とを描き出しています。女性キャラばかりなのに、やっぱり本質的には少年漫画なんだなー、というぐらいグッと来るエピソードの連続です。ウンディーネの真実や、フローラの追求に対して敢えて秘密を明かすクレアと、そんな彼女に理解を示すフローラの様子などなど、ほんとーにワクワクします。

 ただ、アクション面がほとんどないせいか、作画が全体的に微妙なのが引っ掛かります。動きがあればまだしも、動きの乏しい今回のようなエピソードでは絵のぐらつきが余計に際立ってしまうわけですから。

 ともあれ、来週からは更に地獄図絵の様相を呈しそうな気配。どう決着をつけるのか、そしてクレアとラキは無事に再会できるのか。原作はうっかり新刊をチェックし忘れて以来読んでいないので、純粋に楽しみなのですが……ちゃんと風呂敷は畳んでくれるんだろうか?

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