『逆境無頼カイジ』Bet.05 決死

 開司のグー買い占め策は、別に暗躍していた北見という男のパー買い占めによって破綻した。しかし開司は北見に対して、一勝負を要求する。条件は持ち金600万のすべてと、一回で星3つを賭けること……怖じ気づく古畑たちを説得し、気迫に押された北見でさえも籠絡し、運命の勝負が始まる。果たして開司に勝機などあるのか……?

 いやー、快感だ。細かな台詞が伏線となり、論理となって起死回生の一手に結びつく。本質的にギャンブルでありながら、本格ミステリのようなルートを踏んでいき、凄まじいカタルシスに辿り着く。確かに不確定要素はありますが、ほとんど確信を持って、勝つべくして勝った開司の才能の発露ぶりが凄まじい。

 正直作画とか演出とかはほとんど気になってませんが、換言すればそういうプロットの完成度の高さを阻喪しない程度にバランスを保っていることの証明です。もう感想を書くのが馬鹿馬鹿しいくらいのクオリティ。素敵だ。

 しかもまだ限定ジャンケンは完結していない。まだ開司たち三人合わせて3つ星が足りない。余ったカードは自分たちで処分できるが、星だけは戦いに行って勝ち取るしかない。果たして無事にこの船を脱出できるのか……ていうかあと何話あるんだこの“限定ジャンケン”編はぁ!

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