『絶対可憐チルドレン』10th sense.「釜中之魚!いそげバベル2!!」

 沈没した船から人員を救出するため、完成したばかりの潜水艇バベル2に搭乗して現場へと向かった皆本とザ・チルドレンの三人組。だが、沈没船に取り残されていたのがそもそもの乗員だけではなく、密航者も含まれていたために、バベル2の人数制限を超えてしまった。操縦する紫穂、テレポートで消耗した葵を先に帰し、皆本と薫だけが留まったが、この緊急時に、皆本の視界に異変が生じる……

 相変わらず適材適所というものを無視した動員の仕方が謎です。折角学校に行かせてるんですから、下校以降に関わることの出来る仕事を選べよ。そしてどー考えてもテレポーター画複数必要な内容なんですから、ザ・チルドレンに拘らず用意しろよ。明らかに葵の負担が大きいではないか。

 前回の内容を微妙に引っ張った話作りは悪くないのですが、しかしどうしてそうする必要性があったのか、とか、皆本の性格からしてこの状況で、催眠程度に気を奪われることがあるのか、とか不自然なところは相変わらず多い。薫たちをガキ呼ばわりするわりには、皆本自身も言動が全般に幼稚なのが引っ掛かるのです。原作ではそうは思わないのですが、どうもアニメ版の皆本はIQが高そうに見えないのだな。彼は頭の良さと人柄が両立していて、間違った言動を反省も出来るところが魅力なのに、アニメ版はどーも子供と同じレベルで描かれている傾向が強いのです。

 1回ウエット・スーツに着替えたのにわざわざ制服に戻って啖呵を切ったり、けっこう生々しい妄想を延々とネタにしたり、些細な台詞をオチで引っ張ってきたりといった部分に椎名高志作品らしさが滲んでいるので、トータルではそこそこなのですが……うーん。

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