『ひだまりスケッチ×365』8月5日、ナツヤスメナーイ/12月3日、裏新宿の狼 PART II

 夏休み。生徒たちは課題や部活以外で登校することはないが、先生はいちおう仕事がある……はずなのだが、吉野屋先生は例外だった。休みたがる彼女を校長先生が無理矢理引っ張り出しても、吉野屋先生は脱走して暑中見舞いの制作に血道を上げる。

 OPの時点から解ってたんだ、本日は吉野屋先生フィーバーだと。基本的に奇妙奇天烈な人として描かれていますが、原作の描写だけを敷衍しても、生徒思いで美術への情熱があることは窺える。メインにしたからには奇天烈さではなく人柄もちゃんと見える表現にして欲しかったところですが、見事に応えてくれてます。しかし校長も吉野屋先生も人間じゃないよな。

 Bパートは第1期にも登場した映像作家志望の岸を絡めて、4人組が色々と刺激される様を描いている。個々のやる気を点綴しているだけなのですか、妙に活気づいているのが伝わってきて巧み。ただ、編集部からのファンレターを届けてくる流れは、ちょっとだけ引っ掛かりました。沙英がいなかったからポストに入れたのでしょうが、さすがに不用心すぎだろ、プロの編集者として。

 今回は、単行本未収録のエピソードかも知れませんが、吉野屋先生が登校する理由の部分以外はほぼすべてオリジナルのようです。それがちゃんと作品のムードに溶け込んでいて一体化しているのですから、やっぱり大したものです。そして、時系列をシャッフルしているにも拘わらず見事な連携ぶりに、やっぱりDVDは第1期から揃えてぜんぶ並べ直して鑑賞してみたい……と思うのでありました。

 ちなみに、Bパートで宮子が言っていたサスペンスでミュージカルの映画って、たぶんいま、『SAW2』とかの監督がやってる……本当に。

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