『Dr.HOUSE Season3』第2話 宇宙人の襲来

 観たのは数日前ですが、放送分に追いつこうと『BONES』を優先していたため、ほったらかしにしてました。次の話を観る前にアップ。

 宇宙人に襲われる、という妄想を抱く少年が家を飛び出し、下血し昏倒した状態で発見された。チェイス医師たちは妄想も含めて神経系の病である可能性を疑うが、ハウス医師は別の可能性を探る。しかし、前回の失敗から己の知性の衰えを疑い、加えて足の痛みの再発もあってすっかりペースを乱したハウス医師の言動は、どこか精彩を欠いていた……。

 前回で生じた波乱が思いの外あっさりと片付けられてしまいました。もっと引っ張るかと思ったんですが――まあ、あとの治療もこの病院で行うのですから、バレないように描く方が無理があるので、早めに明かしてしまうのが自然でしょう。

 しかし、今回のエピソードは仮に体調のことがなくてもハウス医師たちは手こずったのではないでしょうか。真相があまりにSFめいていて、本当にこんなことが起こりうるのか、と訝ってしまうほどです。ちょっとした新本格ミステリ級のネタだと思う。

 ただ、こういう経緯があるからこそ、最後にハウス医師がウィルソン医師に“嘘”をついた理由について問い質した際のやり取りに重みが備わってくる。そして、奇妙なことですが、最後に見せるハウス医師の姿は、痛々しさを感じさせつつも、シリーズを追って観てきた人間には微かな安心をもたらしてしまうのです――酷い話ですが、まだこの方がハウスらしく、神は平等だ、と思えてしまう。

 医療物としてはあり得ないくらいにアグレッシヴ、だからこそこのシリーズに相応しい素材と言えるかも知れません。それにしても、ウィルソン医師もカディ医師も、よくこんな人格破綻者と長いこと付き合ってられるよなあ……。

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