宇宙人映画の頂点。[午前十時の映画祭(74)]

 今週来週はきちんと予定を組まないと、肝心のものを見落としてしまいそうなほど観たい映画が固まっております。それ故に、午前十時の映画祭については、日曜日の時点でチケットを確保しておりました。

 というわけで、朝から自転車にて移動。ふと思い立って、道中なるべく全力で漕いだら何分ぐらいで着くのか試してみたところ、見事に50分を切りました――その代わり、映画を観終わったあと、帰りの時間になっても疲れが取れず、帰りは逆に余分に時間がかかってしまいましたが。

 TOHOシネマズ六本木ヒルズにて鑑賞した、今週の《青の50本》作品は、『SUPER8/スーパーエイト』『宇宙人ポール』と、オマージュを捧げた作品が続けて公開されている、製作後30年経った今も愛される傑作『E.T. 20周年アニバーサリー特別版』(UIP Japan配給)。オリジナルではなく、2002年に劇場公開もされたリファイン版です。

 オリジナルのほうはさすがに観ているはずなんですが、昔過ぎてほとんど記憶になく、無理に思い出すことなく素直な気分で鑑賞しました。……ああ、もうまったく隙のない逸品。ジュヴナイルとしての愛すべき側面を余すところなく織り込みながら、子供騙しになっていない。調べてみると、この特別編はオリジナルと比べてけっこう大胆な編集を行っていて、そこを批判している人もいるのですが、思い入れ抜きで鑑賞する限り、この構成はパーフェクトに近い。優しく、心暖まる、というすれっからしの者からすると怖気の来そうな讃辞でも、この作品を前にしては受け入れざるを得なくなる。もうひたすら平伏するしかない傑作でありました。

 ちなみに《青の50本》はこのあと『シザーハンズ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と、どっちも私は昔にしっかり鑑賞しているけど当然感想をアップなんかしていない作品が続きます。前者は劇場では観てませんでしたし、後者は間違いなく初公開時以来の劇場での鑑賞なので、どっちも愉しみ。『バック〜』は初公開時に『グーニーズ』と同時公開で、どちらかと言えば『グーニーズ』に期待しつつ両方とも映画館で鑑賞して、『バック〜』のほうが面白くて微妙な気分になったことを未だに覚えていたりする。

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