“最後のアクション超大作”の次。

 このあいだフリーパスを発行した、と思ったらさっそく梅雨入りしてしまいました。日ごろ、自転車で移動している私には、電車メインにせざるを得ない、というだけで痛い……しかしまあ、映画鑑賞の費用自体は抑えられるので、先月よりは頻繁に出かけるつもりです。

 というわけで今日も、封切り作品鑑賞のためにTOHOシネマズ日本橋へ。……正直、ここに来るのに電車を使うのは辛い。

 鑑賞したのは、ジャッキー・チェン最新作、香港警察から中国公安に本拠を移し、かつてなくシリアスに展開するポリス・ストーリー/レジェンド(字幕・TCX・ATMOS)』(Broadmedia Studios配給)

 昨年の『ライジング・ドラゴン』公開時には「これでアクションは最後」といった発言をして話題となっていたのに次もアクションかよ! とお思いの方も多そうですが、色々と情報を漁っていたファンはその真意はだいたい理解していた。あくまでジャッキーが卒業を宣言したのは、彼自身が監督して作っていたような、全篇命懸けのアクションで構成されたような大作であって、アクションを辞める気はまだまだない。実際、本篇もその予想の通り、決してアクションが主にはなっていない。しかし、きちんと随所でアクションをポイントにして、それを芯の通ったドラマを作りだしている。折に触れ実験を重ね、後進を見つけて育ててきたジャッキー流のシリアス路線の、現時点で最も洗練された完成型になってます。ジャッキーにはコメディ要素がないと、と未だに頑なに言い張るかたには残念でしょうが、もともとそんなところに留まっているひとではない。本篇にはジャッキーの、還暦を迎えてなお衰えない意欲が漲ってます。だから私は好きなんです。

 ……思わず語ってしまいましたが、先日からちょっと取り急ぎの作業に手こずっていて、未だ『とらわれて夏』の感想も仕上がっていない状態ゆえ、詳しい感想はそのあとで。

 余談。

 このブログで詳しい映画感想を載せるさい、なるべく映画館内や施設付近に掲示されている看板、ポスター、チラシの類を撮影して一緒に飾っているのはご存知の通り。本篇も当然のようにポスターを探しましたが、TOHOシネマズ日本橋の場合、現在上映中作品のポスターはコレド室町の入口と地下通路部分にだけ飾ってあって、ロビーや館内通路には近日上映作品のみがかかっている。私はたいてい地上の入口から施設に入る都合上、そこにポスターがない場合は、スクリーン前に飾ってあるチラシを撮影、帰りに余裕があれば地下まで降りていって、通路にポスターを探す、というのが通常の手順です。

『ポリス・ストーリー/レジェンド』の場合、3DでもないのにTCXを使ってますから、まーそれなりに気合が入ってるんだろうな、と思っていたので、たぶんコレド室町の入口に掲示してある、と踏んでいたのですが、意外にもここにはない。じゃあ仕方ないから、スクリーン前のチラシだけ押さえておこう、と思い、取り急ぎチケットを確保して、スクリーンに移動した。

若いなオイ。

 ……なんで、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』の写真飾ってるのよ。

 鑑賞後、地下にポスターを発見したので、まあそっちを使うか、と考えいったんは家に戻ったものの、どーしても気になってしまい、電話で映画館に確かめてみました。単純にミスだったそうです。先日まで、シリーズ第1作のリヴァイヴァル上映を実施していて、そのときに使っていたチラシを、誤って利用していただけ、ということらしい。たぶん私が連絡したあとくらいから、本来使うべきチラシに差し替えられているはずです。

 ……そのまんまでも良かった気はするんですけどね。余計なことを言ってしまったかも。

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