本日のお買い物

 今回も一昨日、金曜日には着いてました。ジャッキー・チェンDVDコレクション第47号は、前号『ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門』のお蔵入りによって香港映画界をいちど離れたジャッキーがふたたび香港に戻り、現在の芸名“成龍”で初めて登場、先達ブルース・リーの代表作の続篇に挑んだ『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』です。

 2匹目のドジョウをひたすら探し求めるようなロー・ウェイ監督とは衝突が絶えず、内容的にも二番煎じであったために不満足な結果を残した本篇ですが、ただその後のロー・ウェイ・プロダクション在籍中の作品と比べると、まだましなほうと言える。序盤から、のちのコメディ的なスタイルの萌芽が見え隠れし、自らも武術指導に関わったアクションの質は高い。前作で全体像が確立されているぶん、見せ方もまだ他の作品より自然なのです。

 結果的にジャッキーにとっては苦難の道の始まりでもあったロー・ウェイ監督との関わりですが、この因縁がジャッキーの試行錯誤に繋がり、スタイルを確立させたあとの爆発的な人気に結実したのも確か。ブルース・リーとの質の違いが本篇で歴然となっているのも、いま観れば充分に意味があるのです。

 今年最後となる次号は、当時香港映画の帝王であったジミー・ウォングとの初共演作『ファイナル・ドラゴン』です。ジャッキーは脇役、出来映えとしても色々アレではありますが、後年のジャッキーの“異色作”はジミー・ウォングへの恩返しという意識があったから生まれたものですし、そもそも彼がいなかったら冗談抜きでジャッキーはもういなかったかも知れないので、やっぱり意義のある作品なのです……観るのはしんどいですけど。

 ところでこのシリーズ、そろそろ権利的に難しそうな作品が残り始めたんですが、どうなるんでしょう? 変な仕様のソフトしか流通してない『シティーハンター』とか、もっと前にいちどラインナップに挙がったのにそれっきり姿を消している『ラッシュアワー』シリーズあたりがどうなるのかが心配です……特に前者なんか、このシリーズに収録する場合、ソフトの仕様から作り直して、結果としてこれが決定版、というのを出さないといけない気がするんですが。

 どのくらい最近の作品までフォローするのか、とか、趣旨からするとアクションはなくても『失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン』は収録しなきゃいかんのでは、とか疑問点も多々あるんですが……まあ、1ファンとしてはただ見守るほかありません。

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