朝食を摂るシーンは冒頭だけ……よね?

 昨日も記した通り、本日は出かける用件があったのです。最近は月曜日で基本固定していた、午前十時の映画祭7の鑑賞なのです。900円で『スポットライト 世紀のスクープ』を観るほうを優先して後回しにしましたが、あんまり先送りするとタイミングを逃すこともなきにしもあらず、なので、さっさと観てきたわけです。月曜日と同じくTOHOシネマズ日本橋へ、しかし快晴の今日は自転車にて移動。

 今期の作品は、『冷血』のトルーマン・カポーティの原作を、『ピンクパンサー』シリーズで知られるブレイク・エドワーズ監督、オードリー・ヘップバーン主演で映画化、ニューヨークで自由奔放に生きる女の華やかさと孤独を描いたティファニーで朝食を』(パラマウント映画初公開時配給)。タイトルをもじったり、シチュエーションを流用されることは多いのですが、本家であるこちらはまだ観てませんでした。

 正直に言えば、序盤はちょっと微妙な印象。自由奔放さを描きたいにしても、行動や描写にあんまり脈絡がなさ過ぎる。けっきょく最後まで存在意義が解らない謎の日系アメリカ人もさることながら、ヒロイン・ホリーの行動にあまりにも意味づけが乏しすぎて、少々退屈を感じてしまう。ただ、上階に越してきた作家の卵との関係が深まるにつれ、次第に奥行きが出てくる。細かな描写が強い意味をもって迫ってくるクライマックスの見応えは、確かに名作と呼べるものでした……猫好きとしては、ある描写に「何てことすんねんお前」と一瞬思いましたが、まあフォローしたからいいだろう。

 鑑賞後は、近場で食事……はせず、お買い物をしたあと、弁当を買って自宅にて摂りました。たまーにほっともっとのから揚げ弁当が食べたくなるのだ。

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