セカイを書き換える。

 月曜日の午後は外せない用事がありますが、それが終われば映画は観に行ける。せっかくのフリーパスを活かすべく、いったん帰宅したあと、自転車を出して大急ぎでTOHOシネマズ上野へ。

 きょう鑑賞したのは、『ソードアート・オンライン』の伊藤智彦監督、『正解するカド』の野﨑まど脚本、決められた未来との戦いを新機軸の世界観で描きだしたジュヴナイルSFHELLO WORLD』(東宝配給)

 ジュヴナイルの皮を被ったハードSFでした。趣向的には手垢の付いたもの、と見せかけて終盤で大きなツイストが加わり、盛り上がりつつも謎が深まっていく。明るくなってから、横に座っていた若い男性2人組が「面白かったけど“?”がいっぱい残った」と言ってましたが、そりゃそうだと思う。中盤以降の展開、そして何よりあのラストは、ちゃんと解釈しないと読み解けないもの。SF的にかなり込み入った構造を持ちながら、ちゃんと主人公が親しみやすく、そしてヒロインがとても魅力的で、優秀なエンタテインメントです。

 ただひとつ、すごーく引っかかっていることがある。第一段階で、主人公が接触する謎の男からあることを言われるのですが……ぶっちゃけ、あれってもっとショックを受けなきゃいけないんでない? 仮に自分があの台詞を突然言われたら、いちどは拒絶したあと、絶対に打ちひしがれます。次の段階に進むにしても、そこからだと思う。たぶん展開のスピードや、別の考え方からその辺を省略したんでしょうが、私にはどーしても腑に落ちなかった。トータルでは面白かったし、作り手としてそういう選択をしたのも理解は出来るんですけど。

 今回のフリーパスでの鑑賞はこれで4本目です。当初想定していたよりは順調。10本はいければいいんですけど。

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