『ゴルゴ13』Target.22 インディアン・サマー

 目の見えない老婦人とその娘シンディとが営む、郊外の寂れたモーテル。やたら落ち着いた男が現れた直後に、付近のホテルに強盗が入った旨を伝えに保安官たちがやって来た。間もなく、出稼ぎに行っていたシンディの兄・ハンクが戻ってくるが、老婦人はハンクがひとりでないことを気配で察知していた……

 今回はゴルゴの職人的な振る舞いは一切なく、終始ムード重視。要素の蓄積で最後に意外、かつ虚無的な余韻を演出した……かったのだと思うのですが、ちょっと噛み合わせがいまいちという気がしました。若本規夫という存在自体が飛び道具に等しい方を起用しているので、その辺の佇まいは素晴らしいのですが。

 やっぱり作画は終始緩めでしたが、ゴルゴと重要な場面は気合が入っていたのであまり気になりませんでした。本当に、この辺の匙加減はだいぶ巧くなった。

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