翻訳者はつらいよ。

 週末も当然のように映画を観に行きます。毎度ながらきのう封切られた作品にも落としたくないものが幾つかありますが、いろいろ考えて、既に公開済で気になっていたけど、油断すると急に終わってしまいそうなのをチョイス。結果、3週連続で新宿、しかも新宿ピカデリーに来ることになりました……この2年ほど、6本観れば1本が無料になるサービスが、ポイントの有効期限切れで無効になるのを繰り返してたというのに。実はこないだの『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は無料鑑賞でした。

 少し前に出ていた予報では今日あたり雨と言われてましたが、ここに来て保ってくれたので、バイクにて移動。途中の道は空いてましたが、新宿、そして映画館内はひとが詰めかけてる……やっぱり土曜日は基本的に避ける方がいいな……。

 鑑賞したのは、ダン・ブラウンインフェルノ』翻訳の際に、流出を恐れた出版社が各国の翻訳者を地下室に閉じ込めて作業をさせた、というエピソードをもとにした本格ミステリ映画9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(GAGA配給)。

 設定が既に魅力的なのでちょっと期待が大きすぎた嫌いはある。もっと推理や駆け引きが展開するのか、と思ってたら、そこまで伏線まみれの作りにはなってない。とはいえ仕掛けは随所に凝らされていて、変化に富んでいる。逆転に意外な伏兵、そしてクライマックスの緊迫感と、理にかなった終幕。観終わって振り返ってみると、伏線ではないけれど実に趣深いやり取りがあちこちに鏤められていて、繰り返し鑑賞する楽しみもある。個人的に求めてたものとは違いましたが、紛れもなくよく練られたミステリ映画です。

 鑑賞後は、こないだから来たかったつけ麺 五ノ神製作所へ。……案の定、すっごい並んでる。しかし前回、前々回と比べればまだ早い時間なので、今回は腹をくくって列につく。小一時間くらい待ちましたけど、まあたまにはいいだろう!

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