『かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜』第10話 小さな嵐

 はずむを傷つけないために、しばらくこの関係を続けよう、と約束を交わしたやす菜ととまり。だが、部活の合宿のためにとまりが出かけていったことで、思わぬ展開に――

 文字通り嵐の発生。三角関係を揺さぶりにかかりました。しかしこの成り行きはいささか急速のような気がしますが――宇宙仁とジャン・プウの台詞から推すに、そろそろアニメ版としての山場に来ているのかも。突然トーンが沈鬱になる予感がしますが、果たして作品のカラーに合うのかどうか。月並子先生とか明日太の出番を削るだけでだいぶ話運びは落ち着くものの、どうも地味なのが気に掛かります。また、はずむが少年から少女に変わった、という軸となる設定がややお座なりにされている印象があるのにも若干首を傾げます。「女の子っぽいところのある少年」でも成立する話だったからなー。今後の展開次第でいくらでも挽回できる点ではありますが。

 その代わり、映像や演出面では見せ場が多く、雰囲気のある回になってました。とりわけお下げを解いたとまりの描写と、AパートとBパートでそれぞれラストを飾りながら、がらりと表情を変えたやす菜の表現は秀逸。

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