第93回アカデミー賞受賞作一覧

 今年もリアルタイム鑑賞は出来ないので、あとづけでまとめてアップしました。もしかしたら来年はリアルタイムで出来るようになるかも知れませんが、いま言っても始まらぬ。
 ……しかしこの項、準備するのに昨晩まるまる潰してしまった。やっぱり、候補作が発表された時点でさっさと用意を始めるべきでした……。

  • 作品部門

  • 監督部門
    • トマス・ヴィンダーベア『アナザーラウンド』(KLOCKWORX配給)
    • デヴィッド・フィンチャー『Mank/マンク』
    • リー・アイザック・チョン『ミナリ』
    • ☆クロエ・ジャオ『ノマドランド』
    • エメラルド・フェネル『プロミシング・ヤング・ウーマン』

  • オリジナル脚本部門
    • 『Judas and the Black Messiah』
    • 『ミナリ』
    • ☆『プロミシング・ヤング・ウーマン』
    • 『サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~』
    • 『シカゴ7裁判』

  • 脚色部門

  • 主演男優部門
    • リズ・アーメッド『サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~』
    • チャドウィック・ボーズマン『マ・レイニーのブラックボトム』(Netflix配給)
    • ☆アンソニーホプキンス『ファーザー』
    • ゲイリー・オールドマン『Mank/マンク』
    • スティーヴン・ユァン『ミナリ』

  • 主演女優部門
    • ヴィオラ・デイヴィス『マ・レイニーのブラックボトム』
    • アンドラ・デイ『The United States vs. Billie Holiday』
    • ヴァネッサ・カービー『私というパズル』(Netflix配給)
    • ☆フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』
    • キャリー・マリガン『プロミシング・ヤング・ウーマン』

  • 助演男優部門
    • サシャ・バロン・コーエン『シカゴ7裁判』
    • ☆ダニエル・カルーヤ『Judas and the Black Messiah』
    • レスリー・オドム・Jr.『あの夜、マイアミで』
    • ポール・レイシー『サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~』
    • ラキース・スタンフィールド『Judas and the Black Messiah』

  • 助演女優部門
    • マリア・バカローヴァ『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
    • グレン・クローズ『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』(Netflix配給)
    • オリヴィア・コールマン『ファーザー』
    • アマンダ・サイフリッド『Mank/マンク』
    • ☆ユン・ヨジョン『ミナリ』

  • 国際映画部門

  • 長篇アニメーション部門

  • 短篇アニメーション部門
    • 『夢追いウサギ』(Disney+配信)
    • 『Genius Loci』
    • ☆『If Anything Happens I Love You』
    • 『Opera』
    • 『Yes-People』

  • 長篇ドキュメンタリー部門

  • 短篇ドキュメンタリー部門

  • 短篇作品部門
    • 『Feeling Through』
    • 『The Letter Room』
    • 『The Present』
    • ☆『Two Distant Strangers』
    • 『White Eye』

  • 撮影部門

  • 美術部門
    • 『ファーザー』
    • 『マ・レイニーのブラックボトム』
    • ☆『Mank/マンク』
    • 『この茫漠たる荒野で』
    • TENET テネット』(Warner Bros.配給)

  • 編集部門
    • 『ファーザー』
    • 『ノマドランド』
    • 『プロミシング・ヤング・ウーマン』
    • ☆『サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~』
    • 『シカゴ7裁判』

  • ヘア&メイクアップ部門
    • 『EMMA エマ』(iTunes配信予定)
    • 『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』
    • ☆『マ・レイニーのブラックボトム』
    • 『Mank/マンク』
    • 『Pinoccio(2019)』(日本未公開)

  • 衣裳部門

  • 音楽部門

  • 主題歌部門

  • 音響部門
    • 『グレイハウンド』(Apple TV+配信)
    • 『Mank/マンク』
    • 『この茫漠たる荒野で』
    • 『ソウルフル・ワールド』
    • ☆『サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~』

  • 視覚効果部門

     今回、ほとんど予想通りでした――主演男優賞を除いて。
     ギリギリ、出かける前までに確認出来そうだ、と気づいて終盤はリアルタイムで発表を確認してたんですが、ほんとーにあれは驚いた。授賞式のスタッフも主演男優賞にチャドウィック・ボーズマンが輝くのをほぼほぼ確信して、それを最大限に演出するべく、慣例を破って主演女優賞・主演男優賞を最後に持ってきたのに、まさかのアンソニー・ホプキンス。
     他の年なら私もアンソニー・ホプキンスは大本命だろう、とは思うのです。ただ今年は、あまりにも早すぎる死、という事実があり、作品自体も実話がベース、という、オスカーに近づきやすい要素が多い。これだけ揃っていれば、ボーズマンの受賞は堅いだろうな~、と予想してました。
     しかし、それでもホプキンスが受賞したのは、多くの投票者にあったそういう意識を乗り越えるくらいの名演だった、ということなのでしょう。ならばやはり最大限の賞賛を与えられるのが当然だと思う。

     他は本当に、予想していたまんまでした。『ノマドランド』の作品・監督・主演女優賞はかなりの高確率だと思ってましたし、『ミナリ』のユン・ヨジョンも当然。映像面でリードした『Mank/マンク』、ドラマの主題からも音響で際立った『サウンド・オブ・メタル』、音楽を題材にしていたからこその強みを示した『ソウルフル・ワールド』に、視覚効果はもう考えるまでもなく、の『TENET テネット』。
     そんなわけで、受賞作についてはほぼほぼ驚きはなかったんですが、むしろ驚くべきはNetflixの躍進ぶりでしょう。年を追うごとにNetflix提供作品が増える傾向にありましたが、今年はなんと13本も候補を出している――まあ、コロナ禍による映画館の営業休止の影響で、大手スタジオの期待作が軒並み先送りになり、供給が途絶えなかったNetflixが作品数を稼ぐのは自然の成り行きでもある。
     未だコロナ禍の終息は見えず、映画業界の先行きも不透明であるため、来年も引き続きNetflixの存在感が増していくのか、或いはAmazon Studioなどの勢力も伸びてくるのか、はたまた配信と劇場公開の絶妙なバランスを見出して劇場興行が盛り返してくるのか――
     とりあえず、来月11日まで、都内の大手シネコンがすべて休業に入ってしまったので、観逃していた配信済みの受賞作・候補作を、緊急事態宣言発令中に出来る範囲で拾っていきたいと思います。

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