まだ、騙されているのかも知れない……?

 本日も新宿にて映画鑑賞です。日本ラーメン大百科も残すところあと11日、出来るだけ通うのだ……映画鑑賞がついでっぽくなってますが、いちおう観たいものを優先してるのよ、これでも。
 予報では天気は荒れ模様でしたが、どうやら少しズレたようで、出かけているあいだは保ちそうだったため、本日もバイクにて移動。駐車場は何も考えずにいつものところを利用しました……どの映画巻も多少歩く羽目になりますが、運動だと思えばいいのだ。
 今回利用したのは新宿ピカデリー、鑑賞したのはロバート・ロドリゲス監督が往年のサスペンス映画への憧れを籠めて生み出したミステリー、行方をくらました娘を探す男が遭遇する奇怪な謎の数々を描いたドミノ(2023)』(GAGA×Warner Bros.配給)
 旧Twitterで某氏の評を読んで察してはいましたが、これは正直、フェアな謎解き映画ではない。序盤の描写からこの展開を読み解くのは無理です――そう言いつつ、ある部分までは勘づきながら観てたのですが、それはどっちかというと作り手や宣伝の手口から推測してのことなので、道筋は真っ当ではない。まさかあそこまでやってたとは思ってなかったし。
 ただ、私は基本的にロバート・ロドリゲスの外連味、サービス精神が好きで、そういう意味では実に彼らしく、観ているあいだはしっかりと楽しませてくれます。伏線、という意味では物足りなくても、だからこそとんでもない展開が随所で待ち受けていますし、この世界観だからこそのクライマックスはなかなかに圧巻。ヒッチコック、というよりは2000年代以降の傑作の影響を随所に窺わせながら、ちゃんとロバート・ロドリゲス印のテイストになってます。
 続篇に含みを持たせたような結末は、興収や評価の面で有効に働くか疑問には思えても、この作品らしい余韻と不安を残していて嫌いではない――深読みすると、実は劇中で解き明かされたよりも更に複雑な“仕掛け”がある、とも捉えられるのです。傑作、とは呼びづらいけれど、この監督の作風に裏打ちされた娯楽映画の快作には仕上がっている。

 鑑賞後は当然のように大久保公園に赴き、日本ラーメン大百科にて昼食を摂ってから帰途に就きました……どうでもいいが、今日はやけに信号によく捕まる日でした。

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