しばらく、平日の日中は時間が空いてません――が、言い換えると、夕方以降ならゆとりがある。要は、そこで実施している在宅透析の時間をズラせば何とかなるのです。いまも土曜日を透析の休みにしているので、この日を透析に充てればいいだけ。というか、通っているクリニックの話では、そこで管理している在宅透析の患者のなかでも、私はかなりこまめにやっているらしく、かなり経過が良好です。ときどき、透析休みを1日多めに設けるくらいはたぶん問題はないのです――2日連続で空けるのは好ましくないですし、私もたぶんしんどいので、スケジュールの調整は必要ですが。
現在、映画鑑賞を基本は新宿に絞っているところなのですが、本日はTOHOシネマズ日比谷です。何故なら、新宿をメインにしている理由であるラー1グランプリが、今日は店舗の入れ替えでお休みしているから。別に、それでも新宿まで行っていけない訳ではありませんが、上映時間が日比谷より遅く、帰ってからゆっくりする時間がなくなりそうだったのです。
用件の兼ね合いにより、かなり早めに現地入りしたので、久々にのんびり書店を眺めてから劇場へ……しかし、思いのほか人出が多くて、コンセッションの利用に時間がかかったので、もっと早くき来ても良かったかも。セルフオーダー、モバイルオーダーを導入して、待機列はなくなったように見えても、注文の処理に手間取ってたらあまり大差はないなー。向こうもまさか、平日の夜にここまで詰めかけるとは思ってなかったのかも知れないけれど。
ともあれ鑑賞したのは、スタジオジブリ作品の4Kリマスター&IMAX上映シリーズの最新作、柊あおいの漫画を宮崎駿プロデュース&脚本、アニメーター・近藤喜文監督がアニメ化、図書室の貸し出しカードをきっかけに始まる、夢と恋の始まりを描いた『耳をすませば(1995・4K・IMAX with Laser)』(東宝配給)。
なにせ『天空の城ラピュタ』から、劇場公開されたジブリ映画はぜんぶ観ているので、これも同様。曖昧な記憶ですが、映画館がとんでもなく混んでいたので、初日だったかもしれません。ぞろぞろと退出するとき、近くの二人組が「××したよ、××したよ」と興奮気味で喋っていたのがむちゃくちゃ印象に残ってます。
当時は作品そのものに強い思い入れを持たなかったのですが、30年(!)も経って劇場で再鑑賞すると、やっぱり質が高い。原作はコンパクトながら少女漫画の基本、みたいな趣があって、よくも悪くも空想的だったのですが、このアニメ版では当時のリアルな要素を多数押し込み、多くの少年少女が直面する苦しみにしっかり向き合った物語に昇華させた。スマホどころか携帯電話も、何ならパソコンもほぼ出てこない――雫の父親が勤める図書館でバーコードによる管理を導入する、という話が出ているくらいで、様々な製品の電子管理も浸透しきっていない時代ですが、それでも同世代が観れば共感するところは多いはず。とうにそこを通り過ぎた世代も、あるなあこういうこと、と温かい目で眺めてしまう。
そして、いま鑑賞すると唸らされるのが、男女観、恋愛観に現代へと通じるアップデートが、しっかりと行われていること。往年の少女漫画、ロマンスにありがちな要素を盛り込みながら、その中での行動や発言に、自立心や対等意識が根付いている。
クライマックスのわりと強めな跳躍に驚かされますが、意外なほど現代にも通用する強度を持った、青春ドラマであり成長物語であり、現実に根ざした優秀なファンタジーでした。
観客層は思いのほか若く、劇場公開当時に観たような人は少ないような印象。でも、リアルタイム世代でも改めて楽しめると思うの。
……それにしても、観よう、と決めたときはほぼ忘れていたのに、本篇を観ているうちに勃然と、
「―この役、『ハンマープライス』で一般の人が出演権を購入した奴だ!!」
と思い出したのに自分で驚きました。どうでもいい引き出しほど急に開く。
いつもならついでに食事をしていくところですが、そこまで遅くないので、鑑賞後はまっすぐ帰宅し、自宅にてちょっと襲い夕食を摂りました。ちなみに夕食は2日目のカレーです……だから某シーンでちょっとニヤリとしてしまった。



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