大つけ麺博2022、11杯目は濃厚で丁寧な鶏魚介。

 1日の映画鑑賞のあと、深く考えることなくまたぞろ大つけ麺博へ。
 今週は何だかんだで頻繁に足を運べるので、そのぶんきっちり出ているお店をチェックし、優先順位をだいたい決めてある。この日もほぼ迷う理由はありませんでした。

らぁ麺しろがねの濃厚鶏魚介つけ麺、トッピングは味付半熟玉子。

 この日のチョイスはらぁ麺しろがねの濃厚鶏魚介つけ麺、トッピングには例によって味付半熟玉子にしました。
 具のまったく入っていないつけ汁は名前通りの鶏白湯に、醤油のタレを合わせたもの。濃厚、とは言いますが魚介メインのドロッとした印象ではなくさらっとしている。口当たりも、柔らかく上品。鶏の雑味を丁寧に取り除き、絶妙なバランスで醤油を合わせているのが解ります。
 麺は中細のストレート。こちらも柔らかめですが、適度な弾力と粘りがあって、いい感じにつけ汁を纏ってくれる。麺だけ啜るときちんと小麦の風味もあるので、これだけで多彩な変化が楽しめます。
 麺のほうに乗せられた具材は細切りのタマネギにかいわれ、たぶん豚と鶏、2種類のしっとりとしたチャーシュー。全体に脂っぽさが抑えられているので、どれをつけ汁に浸けてもさっぱりとしてる。ボリューム感はあるけれど胃にもたれず、箸が気持ちよく進みます。意外と侮れないのがタマネギで、歯応えと仄かな辛味、甘みがインパクトを補っている。
 味玉は“半熟”という冠に相応しく、割るととろ~りとこぼれてきます。例によって、あんまりスープには混ぜたくないので注意しいしいつけ汁に浸けて食べていましたが、こちらもつけ汁の醤油らしい辛味に合います。
 スープ割りは恐らくシンプルな鰹出汁、しかしだからこそ完成度の高いつけ汁の風味を最後までストレートに、かつストレスなく堪能できます。あんまり自分にはよくない、と承知しつつも、またぞろ完飲してしまいました。
 全体に、味はしっかりしているけど、余韻が優しい。つけ麺は食べたい、けど主流の豚骨魚介系は重たい、と感じているようなひとが、充足感を味わえる。要は、つけ麺好きだけど胃腸の具合が安定しない私が心配なく食べられる理想の仕上がり。終始強烈なパンチを望むひとには物足りないかも知れませんが、けっこう広範囲のひとに勧めやすい1杯だと思います。これも近くまで行く機会があるなら実店舗に立ち寄ってみたい……今年は特にそう思うパターン多いな。

らぁ麺しろがねブース入口の看板。

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