大久保公園入口上に掲示された大つけ麺博 presents 日本ラーメン大百科看板。
13日の映画鑑賞のあと、映画館を出て大久保公園へ。
先日まで開催されていた日本ご当地ラーメン総選挙から中1日、同じ場所にて、昨年コロナ禍を経て無事に復活した大つけ麺博が今年も始まりました――正しくは、《大つけ麺博 presents 日本ラーメン大百科》というタイトルですが。たぶん、つけ麺縛り、かつ一週間ずつの入れ換えで続けるのは、ブッキング面で厳しいんだろうね。その代わり、例年より半月ほど長く実施されるので、11月下旬頃まで楽しめるのは嬉しい。ほんとーは初日か昨日に訪れることも考えてましたが、色々あって、タイタンシネマライブに合わせて来訪しました。ゆえに、看板の撮影は夜なのです。
たぶん日本ご当地ラーメン総選挙から設備は流用しているだろうな、という想像通り、食券のシステムや各店舗、ごみステーションなどの配置はほぼ一緒。なので、やっぱりドリンクの自販機はない模様。ただし、予めホームページにて告知されていたドリンクには、コップで提供されるものだけでなく、ペットボトルもあるようでした。しかし、選択肢がなさすぎるので、予め新宿東宝ビルの1階にあるセブンイレブンでドリンクを買っておきました……普通イベントにて、外部で購入したドリンクを持ち込むのは御法度ですが、これは勘弁して欲しい。ほんとに選択肢なさすぎよ……。
魂麺の千葉県ブランド『元気豚』の肉つけめん、トッピングは味玉。
いちおう今日出ている店はチェックしてありましたが、ひととおり様子を窺い、列の状況なども加味して選んだのは、千葉県市川市から参加、魂麺の千葉県ブランド『元気豚』の肉つけめんです。トッピングには揚げたてのとり天など幾つか種類がありましたが、このあとのイベントもあって、あんまし量を入れたくなかったので、味玉のみにしました。
選んだのには幾つか理由がある。ひとつは、タイトルこそ違っていてもあくまで《大つけ麺博》の枠内だから、つけ麺でスタートを切りたかった気持ちがあったこと。もうひとつは――いまは無き、六代目けいすけのつけ麺にちょっとスタイルが似てたから。文句なしの名品、とまでは言わずとも、私としてはけっこうお気に入りだったので、見た目に懐かしさを覚えてしまったのです。なので、最初に大つけ麺博の公式がアナウンスしていた時点でチェックはしてたのだ。
もちろん、まったく同じではない――というか、正直に言って、完成度はあちらよりずっと高かった。
平打ちの中太麺だったあちらに対し、こちらはラーメンとして一般的な中細麺。ストレートでツルツルもちもち、麺だけでもなかなかの食感と味わい。
つけ汁は魚介系の出汁で取り、胡麻で引き締めた甘辛い味。意外にも、この辺のコンセプトは六代目けいすけに似ている。ただつけ汁の完成度もこっちのほうが上です。エグ味はなく適度な雑味があって、麺の浸し加減を調整するだけでかなり味に変化がつくので飽きが来ないし、クドさに倦むこともない。ちょこっと味噌が添えてあって、適宜味変が出来るのも嬉しい。
特にいいのが、麺に載せられた豚肉です。恐らくタマネギと一緒に、味付け最小限で炒めたのだと思いますが、これが非常にいい。柔らかく優しい風味があって、単独で食べて美味しいですが、お肉だけつけ汁に浸しても、麺と一緒に口に運んでもまた印象が変わる。
味玉はやや固めで、味付け自体はシンプル。なのでこちらも、単品でも汁に浸してもいけます。この料理はコンセプト的に、丁寧に取った魚介出汁のつけ汁をとことん味わって欲しい、という意識で組み立てられている気がします。私は注文しませんでしたが、たぶんとり天は合う。注文しておけば良かった……とはいえ、この日は時間も腹の余裕も限られていたので、致し方なし。
つけ麺ではしばしば用意されているスープ割りはなかったので、つけ汁の残りは諦める……のが惜しくて、しまいにはそのまんまである程度まで飲んでしまった。さすがに濃い、けど、魚介系に多い濃厚なつけ汁とは違いさらっとしているので、飲めることは飲める。それでも、最後まで飲むのは控えておきました。本当に、とり天があっても良かったな。浸けて食べてみたかったな。
イベントゆえ、調理の仕方に気を配っていればこそ、かも知れませんが、本当に恋しかった味が完璧になって戻ってきたみたいな気分でした。私にとっての最初の1杯として文句なし……が、調べてみた感じ、こちらはイベント限定のメニューで、店舗には用意していないっぽい。まあ、一瞬だけでも再会気分を味わえたから、いいか……。
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