目が離せないとはこのことだ。

 NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』にハマっております。
 そもそも、このところ観るともなく日課になりつつはあった。前期の『おかえりモネ』は題材やその切り口、描き方が非常に好みで高く評価していたぶん、却って今期には期待はなかったのに、敬愛するさだまさしが重要な役割を果たすラジオ英会話講座の講師・平川唯一役で出る、と知り、とりあえずその様子を確かめるまでは観よう、という程度で観始めた
 ……そしてけっきょく引きずり込まれました。
 初代ヒロイン・安子の、近年の朝ドラには珍しい不幸の畳みかけに「朝から重たい」と思いつつも惹きつけられ、2代目るいでは一転、軽快なトーンで綴っていく。基本的に悪い人間はなく、みんなが優しいのも快かったのですが、個人的に、ここで安子編でもモチーフとして機能していたジャズがより比重を増したために、さだまさしはもう関わってこないのにひたすら観続けてしまった。
 そして3代目・ひなた編。るい編までで、この作り手が周到に伏線を張り巡らせているのは察していたので、世の人ほど激しく驚くことはないものの、あまりにも華麗な組み立てに唸らされっぱなしです。しかもこの1ヶ月ほど、安子編から着実に用意されてきたものが次々噛み合っていくさまにひたすら痺れっぱなし。
 残すところあと6回。もはや、これを観るのを最優先にしたいあまり、朝ドラを観ずに出かけねばならない映画ははじめから忌避しているくらいです。さだまさしが出ている、という理由からずーっと録画を続けているので、あとからでも見返せるのに。

 なお、惚れ込みすぎたあまり、最近になって立て続けにデジタル配信されたこの辺を、MUsic Storeにて購入してしまってたり。



 前者はお遊びの感が強いですが、後者は世良公則演じるジャズ喫茶のマスターが、劇中で歌ったそのまんま。その後の展開との絡みも重要でしたが、演奏自体が凄まじく格好良かったので、そのまんまでデジタル配信される、と聞いて買わずにいられませんでした。
 ……個人的に、最終回後にはもう1曲ぐらい関連作がリリースされると踏んでいる。

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