『ぱにぽにだっしゅ!』第二拾話 君子危うきに近寄らず

 やっと新OP『少女Q』登場。今度は八十年代後半〜九十年代冒頭のガールポップ風と申しましょうか。はっきり言って、かなり好きです。微妙にグロテスクの領域に踏み込んだ映像も良し。もう一歩メロディに押しが欲しかったところですが、でも好き。このアニメは本当に話よりも細部への拘りが素晴らしすぎる。

 いつの間に、っていうかちゃんと先週から生えてたのに誰も突っこまなかった姫子のアホ毛に成り代わったキノコ、ようやく取り沙汰されました。そういう擽りの巧さ……某作品でもやりゃいいのにね。同じ人がシリーズ構成してるはずなのに。

 やってることは相変わらずなのに、何故こんなに構成は格好いいのでしょう。全体で何かをイメージしているような気はしているのですが、私には確証が持てず。そもそもそういう構成的な狙いよりも、序盤でのベッキーの服装や、何故か玲が眼鏡を外していることが多かったことと、マタンゴに取り憑かれた姫子の「ボク」に異常な反応を示すくるみとかがやたら気になりました。意外と底が知れないんだよくるみって。

 随所で原作のエッセンスを用いながら構成は独自のものとし、本編の結末はけっこういい話に落ち着いてしまう、というこのシリーズでは定番となりつつあるパターンですが、今回はそんなに鼻につきませんでした。ちゃんと描写での伏線が張られていたからでしょう……とすると、玲の胸のおかげか? 背景でのお遊びよりも、キャラクターの扱いや動きでの面白さがあった回でした。私はなかなかの出来だったと思う。

 ちなみに今回いちばん吃驚したのは、乙女がビューラー使っていたことだったり……設定上不自然ではないんですが、アニメにおいてああいうアイテムが自然に出てくること自体ちょっとした驚きです。

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