『史上最強の弟子 ケンイチ』第二撃 一歩先へ!闘いの始まり

 美羽の存在がきっかけで、様々な武術の達人が集う道場・梁山泊に入門することとなった兼一。あまりの過酷な修行、しかも実践ではなく基礎訓練ばかりの内容に音を上げそうになるが、兼一が修行を始めた事情を知った美羽は、密かに攻略法をひとつ伝授する……

 アクションをアニメで描く難しさは重々承知してます。承知してますが……酷いなあ。美羽が兼一に歩法を教える場面、美羽のヴィジュアルの崩れ具合に少し涙が滲みました。クライマックスとなる大道寺との闘いでも、全般に動きが雑だったのであまり印象は良くない。

 前回、原作ではかなり遅れて登場する梁山泊の面々を早めに出場させる工夫は良かったのですが、しかし第2回ではそのくだりがあまり活きておらず、ただ梁山泊の面々がいるだけで流れが一緒という工夫の乏しさ。基礎体力作りから始まってるんですから、大道寺戦で既に多少スタミナはついているとか、修行の影響が見える描写を入れなきゃ駄目でしょう。単行本最新刊の巻末おまけ漫画で綴られている印象では、その辺を理解してやっているように見えたのですが……かなり期待外れ。

 キャラクターの雰囲気は押さえていますし、作画さえあと一歩踏ん張れば原作ファンには楽しめそうなので、しばらくは付き合ってみますが、原作を知らない人にとってこの二回の完成度がいい印象を齎しているとは正直思えません。やっぱり週一のシリーズでアクションは難しいのか。

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