『逆境無頼カイジ』Bet.06 興亡

 北見が結託した男達と揉めている姿を目撃した開司は、彼らが買い占めていたパーをも掻き集める。全体に対して占めるカードの割合が充分に増し、誰に対しても勝機を見出した時点で戦いに挑む策――もはやこれ以外ない、と思われたが、しかしここで開司に最初の煮え湯を飲ませた船井が、ふたたび暗躍を始めた……

 瀬戸際まで来てまだ波乱のアイディアが残っていたか。時間とカード枚数という制約があるからこそ意味を為してくる情報戦としての側面がいっそう色濃く出た1話。ただその分だけ、状況把握が困難であるために前回ほどのカタルシスに乏しいのは致し方のないところか。

 しかし、船井の提案が呑まれた今となればまた状況は変化する。ここから如何に打開するかが次回の見所、というわけで言ってみれば明確な前振りの1話というところでしょう。というわけでいつも以上に来週が楽しみなのであります。

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