『ガリレオ』第七章 予知(し)る

 湯川の助手・栗林が突然、友人の遭遇した奇怪な出来事の真相を知りたいと言い出した。栗林の見栄も手伝ってのことだったが、愛人のパフォーマンス的な自殺のやり方、そしてその一週間前に同じ光景を目撃したという話に興味を抱いた湯川は、厭がる内海も引っ張って調査に乗り出す……

 事件の推移も謎解きの手管も、実に正統派の筋書き。仕掛けは極めて機械的ながら、その必要性が不可思議な出来事と直結していく様はやっぱり快感です。

 高視聴率を確保しているお陰かゲストもずっと贅沢ですが、今回は深田恭子ドランクドラゴン塚地武雅というそれ自体が絶妙な組み合わせ。塚地の惨めっぽさが話の成り行きに異様な説得力を齎してます。彼に絡んだ湯川の妙な人の好さと、同時に変人ぶりも巧みに強調しているのが素敵。ラストシーンの笑いなど、更に間違った道に進みそうな厭さ加減が画面から滲み出そうです。

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