これでも抑えました。

 平日なのに映画のハシゴをしてきました。そもそもは、どーしても観たかった作品が今週いっぱいで終了しそうなのを察したのがきっかけで、そのために渋谷まで、しかもレイトショーだけ観に行くくらいならついでにもう一本観てこよう、で調べてみると食事の時間も挟んで3本はいけるのでは……と思ってしまった。さすがに踏み止まって、夕方からの2本に抑えました。3本観るとあとが大変なのよ。

 とりあえず少し早めに渋谷に到着して、チケットの確保と軽いお買い物、そして食事を済ませる……という考えはあんまりするべきじゃなかったとあとで反省。だって、結果的に1日で渋谷駅のハチ公口から西口のあいだを二往復半ぐらいする羽目になったわけで。まあいいけど。

 まず1本目はシアターN渋谷にて、ジョージ・A・ロメロ監督の『死霊のえじき』を、『ドーン・オブ・ザ・デッド』あたりからの“走るゾンビ”の方程式に当て嵌めてリメイクした作品デイ・オブ・ザ・デッド』(MOVIE-EYE・配給)。とりあえずの感想は……満足はしたけど、出来は普通。ゾンビ映画の基本を押さえて、下手な教条主義にも感動路線にも走らずまとめたのは好感が持てますが、これといって突出したポイントはありませんでした。感染率が高くてゾンビまみれだったため、その意味では堪能しましたけど。

 鑑賞後、駅を挟んでほぼ反対側にあるシネ・アミューズ イースト/ウエストへ。年間の鑑賞本数が激増して8年ほどになりますが、何故か縁のなかった劇場です。実は先日、『新耳袋トークライブ』の直前に観ようとして、間に合わなかったのがこれ――というわけで本当に危うくまるっきり縁がなくなるところでした。そんな本日の本命は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』で一躍その名を知らしめ、しかし日本ではビデオスルーされそうなところを、署名運動により急遽劇場公開が決定、結果的に渋谷地区では2ヶ月のロングランを成し遂げた話題作ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(GAGA Communications・配給)

 楽しかったけどフツー、という微妙な評価だった先の作品とは打って変わって、実の詰まり具合が素晴らしかったこちらは掛け値無しの傑作。基本は刑事物映画、しかも往年のテレビ・ドラマの要素は無論、クライマックスではジェリー・ブラッカイマー製作作品のような派手な大作の要素までちりばめたパロディにしてオマージュでありながら、ちゃんとパロディによらない笑いも、更には謎解きも仕掛けてくる。なるほど身辺で観た人が絶賛しているのも頷ける、ほんとーにいい映画でした。劇場で観ておいて良かった。

 ……しかし、終映が23時20分ともなると、家に帰った頃には日付が変わってますし、そのあとの整理も大変です。やっぱしあんまりやるもんじゃない……。

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