ユナイテッド・シネマ豊洲のリヴァイヴァル上映企画、のついでにもう1本。

 今週はどうも陽気がぱっとせず、バイクで出かけるのが難しかったために行けずじまいでしたが、どーしても1本ぐらいは拾っておきたい、と先週に引き続き2008年公開の名作を再上映する企画を鑑賞するため、電車にてユナイテッド・シネマ豊洲へ。

 先週のように、2本かかっているのをハシゴ出来れば有り難かったのですが、今週はどういうわけか時間帯が思いっ切り被っていたため、優先したい片方を押さえ、でもせっかくなのでTOHOシネマズではかかっていない作品をついでに拾うことに。何故か知りませんが今回のリヴァイヴァル上映、2時間超の作品が多いのですが、ハシゴする奴は1時間半ちょっとなので、その意味でも少し気楽でした。

 というわけで、まずはついでの作品から鑑賞。夫の死の前後1週間がシャッフルされる、という奇妙な状況に陥った女性の葛藤をスリラー・タッチで描いたシャッフル』(KLOCKWORX・配給)。設定のユニークさに惹かれてチェックはしていたものの、評判が振るわないのでほったらかしていたのですが……ああなるほど、これは拙い。着眼点はいいし、子のアイディアを通して描こうとした主題と結末はなかなかだと思うのですが、如何せんルールが徹底できていない。描写に矛盾が生じているため、せっかくのアイディアやテーマが壊れてしまってます。何処が狂っているのか、説明するのは愉しいので、話のタネとして観るぶんには充分な価値がありましたが、いい出来とは言いがたい。

 若干首をひねりつつ、同じ建物のなかにある書店で時間を潰したあと、鑑賞した本日の本命は、先日のアカデミー賞で2度目の主演男優賞に輝いたショーン・ペンが監督・脚本を手懸けた作品。2年半行方をくらましたのちアラスカの荒野で餓死しているところを発見された青年の旅の軌跡を辿った青春ロード・ムービーイントゥ・ザ・ワイルド』(stylejam・配給)。こちらは公開時にやたら評判が良かったのですが、納得の出来映え。解体していくと、あくまでもストレートな青春ものなのですが、素材の扱い方が素晴らしい。粗筋だけ聞くと無謀な冒険のように思えたので若干不安があったのですが、むしろとても慎重で、生真面目な旅路だったのが解ります。結果は不幸に見えても、残されたメッセージには説得力がある。何処まで現実に添っているのか、資料がないので解りかねますが、少なくとも実際にそうだったろう、と感じさせてしまう手管は見事。

 鑑賞後は、傘を差すほどではないけれど、バイクで移動するにはしんどい種類の小雨のなか、途中でビックカメラに立ち寄ったりしてから帰宅。……最近、防水のポータブル・テレビが欲しくてたまりません。ずいぶん昔に貰ったのを愛用しているのですが、あと2年くらいで本当に使えなくなってしまうからなー……。

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