新耳袋トークライブ68

 昨晩、手早く更新したあと電車にて新宿へ。この夏最後の新耳袋トークライブです。同行してくださる某氏は翌る日に苦行が待ち構えているため欠席、今回もひとりでの参加でした――正直、お盆に開催することよりも、コミケと日程が重なっているのがきつい。

 夏場もそろそろ終わりなのにまだまだ宣伝するものは多いようで、冒頭1時間ほどの第1部はほぼ宣伝尽くし。本番は第2部からです。すっかりレギュラー化した映画秘宝の面々、というより新耳Gメンと申しましょうか、とにかく例の皆さんが登壇し、ちょっとドラマティックなひと幕がありました。このくだり、怪談とは別次元で愉しかったのですが、いつも以上に詳しく書くことは出来ません。最終的に貴重な人材を関係者総出でたぶらかす時間になってました。

 休憩挟んでの第3部は、ある方々の恐怖体験を木原氏が壇上で初めて聞き取る、という体裁でしたが……これが酷かった。冒頭で、「けっこう怖い話がある」とひたすら煽っていたので期待していたら、まったく整理も出来ておらず、ヤマもなければオチもない、雑談レベルの話ばかり。ここでこういう出来事があって、これがあの事実と絡んで厭な感じや怖さを覚えた、というような筋道は立っておらず、具体性の乏しい「ヤバい」という表現を積み重ねても怖くない……というのは多少怪談を聞いていれば解りそうなものですが、ちょっと木原氏にも油断があったのでしょう。折しも4時を回り眠気が募っていた頃、多くの客が船を漕ぎはじめて、かなり早い段階から「会場のほうがヤバい」と木原氏が危機感を覚えていたらしいのが逆に面白かったくらいでした。

 というわけで、最後は仕切り直し、木原氏ひとりによる怪談。相棒もなく単独での語りでしたが、その前の危機的状況があったせいか、話の数は少なかったものの密度は非常に濃く、聴き応えのある内容でした。

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