映画鑑賞、のち新耳袋トークライブ75。

 まずは、昨晩のその後。

 二ヶ月ぶりぐらいの某イベントに参加するため、新宿へ。ちょうど観たい映画のひとつが、いい塩梅の時間帯に上映されていたので、早めに出かけました。

 劇場は、先月『ナイト・トーキョー・デイ』で訪れたばかりの新宿武蔵野館。他の上映作品はすべて終了、お目当ての作品はパンフレットが作られていないこともあって、劇場はもう半分店仕舞いしているような状態でした。昔はもっとたくさんレイトショーをかけていたような印象があるんですが、そんなに人気作がない時期だからか?

 鑑賞したのは、『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン製作によるSFスリラー、惑星間移民船のなかで発生した怪事を描いたパンドラム』(Sony Pictures Entertainment・配給)
 ちょっと仕掛けのある話のようだし、ポール・W・S・アンダーソンが関わっているならある程度は面白いだろう、というすごく雑な期待を抱いての鑑賞でしたが――意外といいぞ?これ。SF映画ではお馴染みの要素のごった煮なんですが、うまく整えているので見応えがありますし、すれた人ならオチは読めますが、それでも衝撃をきちんと演出しているのでカタルシスもある。ちょっと詰めこみすぎで中盤がガタガタしてますが、これはなかなかの拾いものでした。きっと、『バイオハザード』最新作がなかったら、あっさりDVDスルーされてたんでしょうけど。

 そして、そのあとはLOFT/PLUSONEに移動し、新耳袋トークライブ75です。

 回数がこうなので、ほぼ意図的に新耳Gメン祭りとなりました。前回木原浩勝氏が見出してきた某所に乗り込んだ模様に、発売されたDVDでも活躍している“SR シンレイノラッパー”を軸とした課外活動の様子を映像にてレポート……しかし、いずれも当人たちがバリバリに恐怖しているのは解るんですが、どうやっても笑いにしかならない。特に後者は木原氏の仕込みではないせいもあってかグズグズ、色々あって明後日の方向で大惨事が起きているようです。あなたたちのことは嫌いではないが少しやり方は考慮した方がいいぞ。但し前者のほうは、体験者の語った出来事が、木原氏による下見、新耳Gメンによる殴り込み、いずれの時にも確認できた、という実は未曾有の大収穫だったので、きちんと整理されたらけっこう衝撃的な報告になると思います。

 と、映像によるお笑いイベントが繰り広げられたあと、最後の1時間半はちゃんと怪談へ。一連の突撃取材の背後で新たに収穫されていた話が中心で、実のところ構成要素はけっこうありがちな話が多かったのですが、しかし確認される頻度が尋常ではないという。しかも木原氏にしてみると新たな鉱脈を発見した、という見方も出来そうなので、今後の展開が楽しみです。いちばん最後にはまた別のルートでの新しい話があって、こちらは多分近いうちにきちんと文章のかたちで公表されるでしょうが、やはり怪談好きには馴染み深い要素があるにも拘わらず、幾つかの背景故にすごく特異なエピソードとなっている。地味ながら、今日の怪談パートもなかなかのクオリティでした。

 といったところで時間いっぱいとなったのですが、最後の最後で木原氏の聞き手として登壇していた某氏が言い忘れていた話を思い出してしまい、結果として次回、“憑き物落とし”と呼ばれる年内最後の回へのいやーなフリをした格好に。……ちゃんと忘れないで話してくださいねお願いだから。

 なお、ギンティ小林氏による『迎撃現代百物語 新耳袋 BOOK2』は、その後取材先が増えたとかで未だ完成に至らず、発売が遅れているそーです。年内には出したい、という話でしたが……てっきりもう出ているかと思い、会場で購入するつもりでいたので、かなり拍子抜け。憑き物落としのときには刊行されていることを祈ろう……っていうか、あとから見つかった取材先は、取材して記録を残して、執筆を来年に回せば、こんなバタバタしなくて済むんじゃないのかなぁ……?

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