レンタルDVD鑑賞日記その147。

 なぎさがお母さんと仲違いをする第13話、高校サッカー初参加の藤村先輩を応援しに行く第14話、ひかりが初めて級友と出かける第15話、占いのいい結果に浮かれるなぎさを描いた第16話、の4話収録。

 この巻、出色なのは第15話です。最上級生になり、それぞれ部長になったなぎさとほのかの悩みは描いていましたが、この回ではそれをひかりの視点を利用して、下級生の立場から見せている。視聴者目線で見るとなぎさは非常にいい加減な娘なんですが、しかし2年生の時点でラクロス部のエース、運動神経も優れているのだから、憧れられていても不思議はない――というか最初の頃はそういう描写もあったんですがほとんど忘れられてますし、こうしてきちんと描かれたのはほぼ初めてのはず。

 主題の着眼もさることながら、細かな台詞や話運びも決まっている。ひかりたちになぎさが混ざって、3on3の場面になっての展開は、このキャラクターと舞台ならではの真骨頂でした。毎度ながらドツクゾーンの方々が絡む辺りが強引ながら、そこでプリキュアシャイニールミナスがいつになく気迫を感じさせるのも、直前の経緯があるので説得力があり、見事な構成美を示してました……ただ、ひかりの同級生のひとり、声をあてているのが『ハートキャッチプリキュア!』のえりか役水沢史絵だったために、画面を観ないでいると、旧メンバーにえりかさんが絡んでいるような奇妙な気分に陥ることしばしば。

 このエピソードがあまりに際立っていたため、正直ほかのエピソードの出来不出来はどーでもよくなってしまいました。ひかりがなぎさやほのかと直接絡まない世界にも居場所を手に入れて、いよいよ活き活きとしてきた重要なくだりでもあるんですけど、そーいうのも第15話ひとつで象徴しちゃってるしなー。

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