フェイク・ドキュメンタリー、に留まらない2本立て。

 まずは、昨日の続きから。

 28日はGW初日ということもあってか、気になっている作品がやたらたくさん封切られます。個人的に最優先にしたかった作品は決まっており、それはレイトショー枠での上映だったため、当然のようにその前にもう1本ぐらいは消化しておきたい。夕食を摂る時間も考慮し、時間割優先で、もう1本を決定した上で、夕方からお出かけ。

 目的地は渋谷です。陽気もいいし、久しぶりに自転車で出かけたかったところですが、そうすると帰り道が真っ暗になってしまい、あんまり望ましくないので、今回も電車での移動。先にレイトショー作品のチケットを確保してから、1本目の上映館へ。

 劇場は、ヒューマントラストシネマ渋谷です。前に来たことがある――と言っても、調べてみたら実に7年前。当時はアミューズCQNという名称でした……その後、ネーミングライツの売却でいまの名称になったものの、運営会社が倒産、東京テアトル系列に組み込まれ、同じ系列のシネアミューズを閉館し渋谷地区での経営を一本化する、という流れで生き残った、という事情までだいたい把握しているのに、2度目の来訪。自分でも驚きだ。久々の訪問なのに、移動に一切迷いがなかった自分にも驚きだ。ちょっと着くのが早すぎたので、こちらもチケットを押さえたあとでいちど離脱し、時間を潰した上で再訪。

 1本目は、P.O.V.スタイルのホラー映画を事実上定着させた立役者であるシリーズの最新作、舞台をアパートから結婚式場に移し、華燭の典が血に染められていくさまをハードに描いたREC/レック3 ジェネシス』(Broadmedia Studios配給)。詳しい感想は既に書き上がっているので細かくは触れませんが、個人的にはシリーズ3作中いちばん好き、と言っていいぐらい。

 鑑賞後、急いで移動。いつもの蕎麦屋で食事を摂るつもりで余裕を取ったのですが、それでもちょっとギリギリ。早足で移動しながら、ファストフードで済ませようかしら、と考えていたところ、スペイン坂の途中に丸亀製麺があるのに気づき、飛び込んで取り急ぎ食事。映画感想のメモもそこで作って、余裕で2本目に間に合いました。

 私にとって今日の本命であった2本目は、オスカー俳優であるホアキン・フェニックスが約2年も仕事を棒に振って製作、アメリカじゅうの顰蹙を買った、という曰く付きの作品、容疑者、ホアキン・フェニックス』(Transformer配給)。日本での配給会社が決まるはるか以前から情報を入手していて、すごぉぉぉく気になっていた1本。

 ……上のツイートログでも触れているとおり、これはどれほど情報を持っているか、によって捉え方が大幅に変わってくる。アメリカ人が激怒したのは理解出来ますが、ホアキンが引退していたあいだの振る舞いを具体的には知らなかった者には、どこまで真実なのかが解らない。しかし恐らく、細かに事情を知っていたとしても、非常に興味深い内容だと思われます。一切予備知識なしで愉しめるかどうかはちょっと微妙ですが、いくらでも掘り下げようがある、という意味では実にミニシアター向きのクセモノ。観終わった直後は首を傾げていたのですが、あとになるほど沁みてくる作品でした。

 上映後にはトークイベントがありましたが……正直、あんまり面白くなかった。私はもう映画の内容にしか興味がなく、ついでに映画についてのトークが聞ければいいや、ぐらいに考えていたのですが、映画の内容よりは登壇者自身の話が多く、こちらの腹の調子が悪かったこともあって一向に愉しくなかった。いちおうは映画の解釈について若干興味深い話もありましたけれど、好感が持てるレベルではなかった。なので詳細については触れません。

 イベントが終わり、急いで電車に飛び乗りましたが、家に着いたときには完全なる午前様。当然ながら作業どころか、映画感想も片づかず……。

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