レンタルDVD鑑賞日記その276。

 およそ1ヶ月ぶりのイーストウッド渉猟、今回は1985年作品、『アウトロー』以来の西部劇です。地主によって嫌がらせを受ける砂金掘りたちに、謎の武闘派牧師が救いの手を差し伸べる。

『シェーン』などに類する、放浪のガンマンが苦しめられる人々を救う、というプロット――とまとめてしまうのは簡単ですが、やっぱりそこはイーストウッド、一筋縄では行かない。友人となった男が求婚しようとしている女性と、その娘からも見初められ、去るかと思いきや意外な行動のあとに舞い戻る。クライマックスで決闘に至るのはお約束なれど、その戦い方、締め括りも微妙に手触りが変わっている。漫然と眺めていると変な話、と思うだけでしょうが、定石を解っているからこそのひねりが渋い。

 ……そういや不意に気づきましたが、私、これでイーストウッドの西部劇は、テレビ作品『ローハイド』を除いてぜんぶ観たことになります。ちょっと残念……やっぱり『ローハイド』も観ておくか?

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