レンタルDVD鑑賞日記その287。

 今日はどーも気分が乗らず、遠出する気にはなれなかったので、自宅にて月額レンタルで借りたものを鑑賞。『エレクション』の製作を手懸けたデニス・ロー監督作品、香港の犯罪組織の内部抗争を、血みどろのアクション満載で描いた香港流ノワールです。

『エレクション』の重厚な暗黒街描写に、『キル・ビル』のクレイジーなアクションを足した感じ。さすがにやり過ぎの感が否めないのですが、さすがに香港と言いましょうか、アクションの切れが素晴らしいのでけっこう魅せられてしまう。組織のドンに扮しているのはジャッキー・チェンらと共に往年の香港アクションを支えたサモ・ハン、序盤では老いた風貌で貫禄を示していましたが、クライマックスで突如として凄まじいアクションを披露するあたりはさすが。ちょっと画面が安っぽく、印象としては日本のVシネマに似たものになっているのが残念で、そのあたりが劇場未公開に終わった理由かも知れませんが、サモ・ハンの弟分としてサイモン・ヤムが登場していたり、ジョニー・トー作品の常連ラム・シューも相変わらずな位置づけで顔を出したり、と香港映画ファンは観ておいていい1本だと思います。

 多忙のなか、出来るだけ封切り作品を優先していたせいで、実は今月、月額レンタルのものがほとんど観ることが出来てません。まだ1枚、ストックしたままのものがあるので、明日もそれを消化するだけになりそう……いや、愉しみにしていた作品なので、いいんですけどね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました