雪かきアゲイン。

 ……そんなつもりはなかったのに、今朝はまた雪かきする羽目になりました。

 家の前の道路と、交通量の多い通りまでの動線確保を主眼にしたきのうの雪かきでは、わざと自分の家を後回しにしました。そのため、入口から車庫に繋がる一画がまだ雪まみれだったのです。

 しかし最近は両親が車を出す機会も減り、明日は明日で祝日なので用事はなし、ならば雪が溶けて落ち着くまでしばらく放っておこう――ときのうから話していたのに、今朝になって、母が出かける際、父が車で送る、と言い出した。当然ながら、まだ雪が山盛りの中、簡単に出られるはずもなく、轍を作って無理矢理出したわけです。

 どーもうちの父は後先考えない悪い癖があるのですが、出るときに何とかなれば入ることも出来る、なんてはずはなく、車庫に入れるときは出すときと轍が異なる。立地の都合で、入れるときは絶対にバックで移動しなければならないわけで、雪が残ったままなら出庫時よりも遥かに危険は多い。

 そこまで考えてしまったら、さすがに放っておくわけにはいかない。いったいどのくらいで父が戻ってくるのか解らないなか、大急ぎで家の前の雪かきに精を出しました。猫の額ほどの庭や、お隣の塀際、小さな溝に雪をどけ、少しだけ水を流して、うっすらと残った分を溶かし。

 必死に動き回ること30分、若干白いものは残ってますが、スリップの危険はほとんどないくらいに綺麗に片付けました。

 ……お陰様で、今朝はさほどでもなかったのに、今になって腰から下がガタガタです。思いのほ雪の溶けるのが早く、道路には自転車の姿も普通に見られるようになったので、この様子だったら出かけても良かったのですが、そんな気分にさえならない。

 そして、ひとがあんなに慌てて片付けていたにも拘わらず、当の父が帰宅したのは、作業の余韻もすっかり冷め切った、およそ1時間ほどあとのことだったのでした。

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