11回目の大つけ麺博2015、最初の第28回東京国際映画祭。

 木曜日に始まった今年の東京国際映画祭、本日上映作品からチケットを押さえております。故に今日が私にとっての映画祭初日。

 今年は従来からの六本木とともに、新宿界隈が使用されています。私が購入した作品は新宿バルト9での上映、開映は12時10分……お察しの通り、まずは大つけ麺博で腹ごしらえなのです。

古都はピアノマンの華麗つけ麺、チーズトッピング。 大つけ麺博の会期は残すところあと2日、ただし私は明日、新宿まで来ている余裕は間違いなく残されていないので、こちらは私にとっての最終日。最後の1杯に選んだのは、古都はピアノマンの華麗つけ麺です。

 実は、当初はこの店は候補にも入れてませんでした。気にはなるけど、もっと気になる何店かのなかから選ぶつもりでいたのです。

 原因は、今日に限って新宿駅でなく、新大久保駅で下車したこと。大つけ麺博の会場である大久保公園は、最寄り駅としては新宿駅を掲げているんですが、実は新大久保駅からもそう離れていない。帰りには新大久保駅を利用したこともあったので、今日は行きに使うことにした。但し、一般客の入口は新宿駅に近い方に設けられているため、どうしても店舗の裏側を通っていくことになる。このとき、はっきりとカレーの匂いを嗅いでしまったのがいけない。この店がカレースープを用いていたのは知っていたので、けっきょく誘われるように選んでしまいました。……時間が限られているので、私が訪れた時点ではあんまり並ばずに済んだ、というのも幸いでした。

 正直なところ、カレースープはよほど下手な作り方をしなければ安定して美味しいものです。こういうところに出すくらいですから、麺とのバランスが取れているので、素直に美味しい。トッピングとしてチーズを選んだのですが、これも辛みをいい具合にマイルドにしてくれました。この店は渋谷のTOHOシネマズから近いところにあるので、渋谷に行ったときの選択肢に加えましょう。

 手早く昼食を済ませて、本日の上映館である新宿バルト9へ……同じ新宿界隈と言い条、ほぼ1kmぐらいの距離があるので、食事に手間取ると危ないところでしたが、案外スムーズに到着。

 私にとっての第28回東京国際映画祭オープニング作品は、Go!プリンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立て!!!』(東映配給)……なんでプリキュアやねん、と思いましたか? 私もそう思ってます。しかしたまたまなのです。スケジュールなども考慮して作品を絞っていき、その枠の中でチケットを確保していったら、結果的にこれをトップで観ることになってしまいました。

 今年のプリキュアは、デフォルメ3Dキャラによる短篇と、通常サイズの3Dキャラによるやや長めの短篇、それに通常の2Dアニメによる50分の作品という3本立て。1篇ごとの尺が短くなっているせいもあるのか、正直に言えばストーリーの練り込みがすべて甘い。シチュエーションに特化し、台詞も排除したデフォルメ版の、本篇との方向性の乖離も気になるところです。ただ、こういう風にひとつの世界で複数の表現手法を試す、というのがそもそもけっこう野心的ですし、どういう見せ場が必要か、ということを第一に考慮した作りは、けっこうシンプルに感性を刺激してくる。背景が雑ながらも、細かなギャグの組み込みや、ラストの感動を怠りなく盛り込んでいる長篇作品は安定してますし、通常サイズの3Dキャラで見せるアクションはクオリティの高さが出色。実のところ、このシリーズが持つ実験精神は、映画祭に持ち込むには相応しいのかも知れません……まずシリーズについての知識が必要、というのがネックですが。

 上映後は、3作品の座古明史、宮本浩史、貝澤幸男の監督陣と、プリキュアを演じた嶋村侑浅野真澄山村響沢城みゆきの声優4人、それにキュアフローラによる舞台挨拶。時間が限られているので短いコメントでいい、と思っていた監督陣が、会場に日本語を解する人しかいなかったために英語通訳が不要となり、思いのほか長く喋る人がいたために焦っているのがおかしかった。ちなみに、3D通常サイズのエピソードはプレスコで録っているため、声優陣でさえ完成版を観るのはほぼ初めてだったそうです。

 ちなみに劇場では、まだ作品のプログラムは販売していない様子でした。公開後に買いに行かないと……もう1回観るかどうかは不明。

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